『遠野物語』とは何だったのか

読書時間

柳田国男『遠野物語』青空文庫、kindle版、2013年

新谷尚紀氏のカルチャーラジオ”遠野物語”を読みとく 第1回【柳田國男と”遠野物語”(1)】を聴いて、『遠野物語』を読みたくなった。文庫本があったはずとおもうが、捜せるわけもなく、kindle版を読む。これがすらすらと読めるだけでなく、止まらない。柳田國男の文章力のせいなのか、新谷尚紀氏の掴みのせいなのか。

柳田國男が山人の追究をやめてしまったことは幾多の本で知っていたが、残念である。この語り口のリズムがよいのは新谷尚紀氏の読み方が私の波長に合うのだろう。柳田國男を読みたくなった。

注)一 遠野郷は(省略)中古にはまた遠野保(ほう)とも呼べり。

「保」は荘園に類似したものとして中央の役所などの所有する支配地域(P61、『鎌倉幕府』(石井進、中央文庫、2004年)である。何故、遠野保となったのか気になる。

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