古都を旅する

かにかくに碑

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」ノンフィクション作家の石井妙子氏の1回目は「かにかくに碑」でした。かにかくに碑は吉井勇の歌です。かつてこの場所にあったお茶屋の「大友」の女将がお多佳さんでした。石川妙子氏は『おそめーー伝説の銀座マ...
四都手帖

四都手帖2023年3月【編集中】

2023年3月の私的な愉しみと記憶3月は弥生である。これを書いているのは2月なので、あの光が強くなる季節を表す言葉が思い浮かばない。真如堂で涅槃図を見て、花供僧という霰を授与されたのを思い出す。その後は清涼寺のお松明式が夜の8時に始まる。そ...
東都手帖

東都手帖2023年3月【編集中】

2023年3月東都散歩のための私的な愉しみと記憶3月弥生とはよくいったものだ。ただ、暖かくなったのが嬉しいのである。弥生という季節を表す言葉が使われなくなったのが淋しい。エゴン・シーレ展 東京都美術館 2022年1月26日(木)〜2023年...
書籍目録

2023年02月購入図書(その2)

如月の寒い中、本屋を覗く。今月は一年がかりで読む本を買っている。読書計画はどこかに行ってしまったらしい。(購入後記)漢文の参考書を買う。中国語の本はいずれ買うにしても、訓読には必要なのである。意思決定の問題は常々気になっている。古勝隆一氏の...
読書時間

『風雅と官能の室町歌謡 五感で読む閑吟集』(2013)

植木朝子『風雅と官能の室町歌謡 五感で読む閑吟集』角川選書、2013年同志社女子大学で開催された今様の会で植木朝子(ともこ)氏のことを知った。朧谷寿先生の町家講座での案内だったと思う。その後、植木朝子氏は祇園甲部の都をどりの構成、作詞をされ...
読書時間

『閑吟集』(2023)

真鍋昌弘校注『閑吟集』岩波文庫、2023年書誌情報校注本である。志田延義栂の木資料館蔵阿波国文庫旧蔵本(略称、阿本)を底本としている。本文は現行字体、振り仮名は現行仮名遣いであり、各首に現代語訳、注釈を付している。巻末に補注があり、解説、主...
書籍目録

2023月02月購入図書

時は如月、梅の花を愛でる歌を詠みたくなる季節である。北野天満宮の梅苑は令和4年に「梅の庭」として再興された。妙満寺の「雪の庭」、清水寺の成就院の「月の庭」と合わせて雪月花の三庭園である。今年は1月28日に早々と開苑している。老松の菅公梅を紅...
古都を旅する

旅宿古白

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」映画監督の大森立嗣氏の4回目は「旅宿古白」でした。2015年にオープンしたならまちの古民家を改装した旅館古白(こはく)で一日一組限定の「すき焼き」を食べてご満悦そうに写っているのが大森立嗣(たつし...
断片記憶

視聴時間も時間のうち

本を読む時間が減ったのは視聴時間が増えたことによる。もっとも、TVは見ていないので、セミナーとかのインターネット配信をPCやスマホで見ることが多くなったことや、ラジオも日常的に聴くようになって時間の使い方が変わったことによる。未開封のCDや...
断片記憶

お馴染み

いつもの煎餅屋さんへ伺ったら、いつものものがなかった。ないと寂しいものである。行きつけの小料理屋さんも5月までになったので、本当に気軽に行ける店が少なくなくなってしまう。他の店も店を継ぐ人がいない状況である。行きつけの店がなくなるのは、山口...
書籍目録

2023年01月書籍往来

正月も下旬になって寒い日が多かった。本を読む時間が少なくなって、自分がぼんやりしていることに気づくことがある。だだページをめくるだけで集中力が途切れていたり、本が顔に落ちる前に除けるなどがあった。外で読むには季節が良くないので、暖かい室内で...
断片記憶

連想読書あるいは芋蔓式読書

漫然と本を買ってきたので、今となっては何で買ったのか分からない本が多い。気がつけば雑学王である。本と本とが繋がらないので知の塊ができないやり方だった。本を読む時間が徐々になくなっていくので、本を繋がりで読むことを意識してやってみようと思う。...
視聴時間

折口信夫を知らないで済ませられるか

NPO法人東京自由大学 島薗進ゼミ『思想家としての折口信夫ーー宗教・文学・学問を通して求めたもの』の第1回(2023年1月14日)の見逃し配信を見ていて、神道思想家の折口信夫の家が浄土真宗であることを知った。海野直宏(かいのなおひろ)氏が折...
読書時間

『最澄と徳一』(2021)その3

師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』岩波新書、2021年これまで、私が気になったことだけを書いてきたので、本書の流れを振り返ってみようと思う。第1章では徳一(とくいつ)とは誰かが問われた。徳一は「唯識思想を学び、法相宗に属していたであろ...
古都を旅する

室生寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」映画監督の大森立嗣氏の3回目は「室生寺」でした。室生寺は土門拳が「古寺巡礼」で有名にしたと思います。奈良も奥深いのでなかなか行けません。奥の院への長い石段を考えると、五重塔を見て帰ろうと思いますが...