久しぶりに国立新美術館へ行く。地下鉄から直結していることすら忘れていた。
乃木坂駅の6番出口(表参道駅方向)から美術館へ直結している。ルーブル展も開催されていたが、混雑具合をみて見送る。
一階展示室AからDまでの区画を使った創元展は企画展示室Eの倍の広さで、創元展の規模が知れるというものだ。2会場分である。
Le Petit Parisienのおばさまの絵は4区画(23区画)にあった。絵のタッチでわかるわけではないが、イメージは家のある絵と同じなのだ。
大きな作品ばかりなので、近づかなければ作者名が分からない。鑑賞するには離れるから、割と足にくる。「刻との対話」と題された絵は街も人物も赤色に染められている。女性が座ったテーブルにはワインのボトルや果物があり、左手で押さえられたグラスの中も赤色である。背景の街が歪んでみえるのは時の移ろいなのか。時間は経つものであると吉田健一の『時間』を思いながら、暫く眺めていた。
第82回創元展 国立新美術館 2023年4月5日(水)〜4月17日(月)
ルーブル美術館展 愛を描く 国立新美術館 2023年3月1日(水)〜6月12日(日)
コメント