読書時間

『徒然草』はどう読まれてきたのか。

『徒然草』をエッセイ文学として読むとして、遁世の文学とみるのは、「無用者の系譜」の唐木順三であった。戦前の世代はそうなのかと思った。小松英雄は、日本語の歴史に即して言葉を解釈していた。これはある意味で執拗であって、先行する学者のいい加減な読...
書籍目録

2023年11月購入図書

霜月は思想というか美術というか、じっくり味わいたい。(購入後記)バロックを読むはずが、ルネサンスを遡り中世に迷い込んでしまったようです。しかし、ゴシックは蘇ってサクラダファミリアとして健在です。ゴシック凄すぎ。【アート】酒井健『ゴシックとは...
古都を旅する

東寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」女優の由美かおる氏の1回目は「東寺」でした。さる、10月8日に合気道の奉納演舞を行ったそうです。縁が深いんですね。プラス1は観智院でした。春と秋に特別公開しているときは五大虚空蔵菩薩坐像が拝見でき...
書籍目録

2023年10月購入図書(補遺)

霜月になってしまいましたが、先月末の府中市将棋まつりで入手した本を載せます。女流将棋歴史そのものなので、カテゴリをどうするか悩ましいですが、歴史としておきました。蛸島彰子氏の歩みが女子プロ将棋の歴史なのです。しかし、なんでIPSAはISBN...
散歩時間

光響彩織 光響遊宙 を楽しむ

新富町のギャラリーまで、知人の個展を見に来ました。CREOROLLで多彩な色彩を使って描いたものの楽しい展示です。書き込まない絵を見ながら自分の物語を作れそうですね。見終わったら、銀座の角打ちを楽しむ。麹屋三四郎さんが、すぐ近くにあるのが嬉...
散歩時間

府中市将棋まつり2023

知り合いに誘われてルミエール府中市民会館へやって来ました。府中市は来たことがあったと思ってましたが、東府中駅で降りてバスで府中市美術館へ行ったことがあるくらいで、京王線の府中駅で降りたのは初めてでした。北口から10分ほどでルミエール府中市民...
書籍目録

神田古本まつり2023

晴れた日に、神保町の古書会館で本を探し、帰りに田村書店のワゴンで本を選んで研究所へ戻りました。久々に古本を購入しました。第63回神田古本まつり2023年10月27日(金)〜11月3日(金)(購入後記)奠都三十年はタイトルと絵が明治ぽくってよ...
書籍目録

2023年10月購入図書(その8)

神無月も色々と活動していると本に対する興味を持ち続けることが難しくなる。バロックの哲学もその問題意識からすれば、美術や音楽と時期にズレがあっても不思議はない。あまり手を広げると、それこそ目標を見失うことになりかねない。バロックの気分を味わう...
断片記憶

RIP犬塚弘

クレージーキャッツの犬塚弘さんが2023年10月27日までに死去したとニュースがありました。これで全てのメンバーがいなくなりました。シャボン玉ホリデーの記憶しかありませんが、背が高かったし、とぼけた味がありました。ご冥福をお祈りします。
古都を旅する

生駒山上遊園地

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」歌人の種村弘氏の4回目は「生駒山上遊園地」でした。ここの飛行塔は現存最古の大型遊具だそうです。プラス1は宝山寺でした。生駒の聖天さんです。生駒山地から大阪方面を見たことがないので、いつか行って見て...
断片記憶

柿食う秋

知り合いから頂いた甘柿が柔らかくなったので陽の短くなった午後に食べることにした。秋の初めはいちじくで、次は梨、栗ときて、柿を食べれは、高い空がそこにあるのである。想像力といものは吉田健一がいうようにそのように働くのである。柿剥いて 秋を舌す...
書籍目録

2023年10月購入図書(その7)

神無月も下旬である。(購入後記)本を買う動機をメモして、後々の購入に役立てる目的で購入後記を書いてきたつもりだったが、失敗を繰り返すのは本の見極めがまだ十分でないからであろう。要するに甘いのである。本書は英語の発音と綴り関係を原理的に追求し...
ひととき

169「パンを食べる」千宗室

2023年11月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「パンを食べる」というタイトルでした。有名人は気疲れするのでしょう。新型コロナウイルス以降はホテルの朝食をルームサービスに切り替えたといいます。私も京都ホテルでルームサ...
散歩時間

春雨や風子 落語八百席第16回

8月で懲りずにまたやって来ました。お江戸両国亭で春雨や風子さんの落語八百席を聞きに来たわけです。風子さんはいつものスケッチブックを使った江戸時代の長屋の講義に始まり、演目は「初天神」で飴を落とすところまでで端折ってました。次の「演芸大会」で...
断片記憶

人文主義者は何を読んでいたのか

本をどう読むかはいつだって課題である。歳を重ねたらモラリストを読めという谷沢永一の勧めもあって若い頃に読んだパスカルを読むことになるのだろうかとなんとなく考えていた(注1)。先日ゲンロンカフェで取り上げられた坂部恵について調べてみたら、哲学...