ゆっくり読む

断片記憶

どうもビジネス書を読むスピードで本を読もうとする傾向がある。

永井均氏の「カントの誤診 第4回」を読むやりかたは、段落15は誤謬推理なのでB408を『純粋理性批判 中』(篠田英雄訳、岩波文庫、1961年)で読んで永井均氏との訳の違いを確認したり、段落の注の指示にしたがって段落28と段落32読むという読み方ができるのだが、『シェイクスピアの紋章学』(森護、大修館書店、1987年)では、ジョン王の話が出れば、英国史の本を手元に置くとか、マグナカルタの内容を見てみるとかしてもよいはずなのに、頁をめくってしまうので知っていること以外に記憶に残らない。せっかく英国の歴史を王朝史から振り返るチャンスなのであるにもかかわらず、紋章学をするわけではないという理由で読み進めている。良質な英国史が手元にないとか、マグナカルタのラテン語対訳本をまだ入手できていないという事情を考えると、読む時期ではないという結論になるのかもしれない。なにしろ、当初の読書計画に入っていないのでは仕方がない。

ビジネス書のほうは通勤時間に無事に読み終えて、ラテン語のカードの復習に時間を使っている。覚えようとしてはいけないというので、毎度つっかかるところは同じである。アウトプット重視であるから、日本語を見てラテン語が出てくればそれでよい。こちらの方は、昼休みとかに単語カードを作ることが日課になればよいと考えている。ラテン語の学習記録はもうつけなくなったので、続けることのできない性格であることをまた意識してやっていきたい。

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