読書と辞書

断片記憶

読書において辞書の役割はなんだろうか?

知らない言葉がでてきて、すぐに辞書を引くことを繰り返していくと、読書が止まってしまう。知らない言葉が続くのを放置していくと文章の意味が取れなくなる。私は辞書を引かなければ意味の取れない本は読む時期に来ていないとして書庫に戻すことにしている。そのまま何年も眠っている本が多い。

読みかけの本が書庫から溢れているのは決して褒められたことではない。最初から読む本を吟味して買えばよいのだが、現在の書籍の流通状況では重版されない本は後から手に入りにくいこともあり、とりあえず買ってしまうことが多い。読書が教養を高めるという幻想を持っていたせいもある。

最近はAmazonなどで近くの本屋に置いて無い本も注文できるのでありがたい。ただし、電子書籍ならともかく手にとって読めないので、知らない言葉がどれだけ使われているかは分からないため、相変わらず、1時間も経たずに読むのをやめてしまう本を買い続けている。

電子辞書やインターネットの辞書を使うことで、辞書を参照する時間を短縮することで読書の中断を減らすとこにしている。実務書を中心にした読書から、人生の終末へ向かっての楽しみの読書へシフトしてきているので、大量に本を処分したり、新たに買い求めることをしているのだろう。その中で辞書も買い替え始めた。もう一度古典を読むための辞書を買い、語学用のポケット辞書は捨てることにした。辞書にも引く喜びが必要なのである。

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