読書時間

『京都を包む紙』(2007)

井上由美子、村松美賀子『京都を包む紙』アノニマ・スタジオ、2007年グラフィックデザイナーの井上由美子氏が8年間かけて集めた包装紙と村松美賀子氏が訪ねたお店の話からなる本です。話は大極殿本舗の栖園で琥珀流しを食べるところから始まります。葡萄...
古都を旅する

平城宮跡

週刊新潮の「とっておき私の奈良」画文家のモリナガ・ヨウ氏の4回目は「平城宮跡」だった。近鉄で大和西大寺駅から新大宮駅に向かうと、左手奥に大極殿、直ぐ右に朱雀門が立つ広い空間が広がる。平城宮跡だ。プラス1は「平城京左京三条二坊宮跡庭園」」だっ...
読書時間

『平安京遷都』(2011)

川尻秋生『シリーズ日本古代史⑤平安京遷都』岩波新書、2011年そういえば、『日本後紀 上』(2006年)を読んでいて、平安京遷都が知りたくなったと書いた。川尻秋生氏の新書を読んで平安京の成立あたりの参考文献に手を出してみたくなる。となると名...
読書時間

『京都のいちねん』(2011)

小林由枝『京都のいちねん わたしの春夏秋冬』角川書店、2011年私に京都の歩き方を教えてくれた著者が京都の二十四節気を絵と文で綴った本です。「3月15日、嵯峨釈迦堂の名で知られる清凉寺で「涅槃会」が厳修されます」という書き出しと、お松明の絵...
四都手帖

四都手帖2018年04月【編集中】

2018年4月の私的な愉しみと記憶また、踊りの季節がやってきた。【古都】北野をどり 上七軒歌舞練場 2018年3月25日(日)〜4月7日(土)都をどり 春秋座 2018年4月1日(日)〜24日(火)京おどり 宮川町歌舞練場 2018年4月1...
散歩時間

ラ・カージュ オ・フォールを観る

「ラ・カージュ オ・フォール ~籠の中の道化たち~」日生劇場 2018年3月9日(金)〜31日(土)La Cage aux Follesはミュージカルの題名になったナイトクラブの名前だが、「狂女の檻」というくらいの意味である。知人宅の新年会...
読書時間

『アール・デコの館 旧朝香宮邸』(1993)

増田彰久、藤森照信『アール・デコの館 旧朝香宮邸』ちくま文庫、1993年本書は1984年に三省堂より刊行されたものを1993年にちくま文庫としたものだ。写真家の増田彰久氏が撮った写真が素晴らしい。建築探偵の藤森照信が文を書いている。1925...
東都手帖

東都手帖2018年04月【編集中】

2018年4月東都散歩のための私的な愉しみと記憶4月はどんな季節になるのだろうか?日本のアール・デコを語るには旧朝香宮邸に行くしかない。旧朝香宮邸物語 東京都庭園美術館 2018年3月21日(水)〜6月12日(火)鹿島茂コレクション フラン...
古都を旅する

秋篠寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」画文家のモリナガ・ヨウ氏の3回目は「秋篠寺」だった。ここは国宝の本堂に堀辰雄が愛した伎芸天立像がある。『大和路・信濃路』はこの時期になると思い出して読みたくなる。プラス1は「五社神(ござし)古墳」だった。佐紀...
書籍目録

2018年03月書籍往来

2018年03月書籍往来上山春平『天皇制の深層』朝日選書、1985年、1992年第8刷古代祭祀を行う君主としての天皇と戦争放棄が同居する日本国憲法を前振りに、上山春平は天皇制を古代に遡って考察する。『城と国家』(1981年)で上山春平は国家...