瀬田勝哉『[増補]洛中洛外の群像』平凡社ライブラリー、2009年を江戸東京博物館の特別展『大江戸と洛中』を観て、図録と一緒に買い求めた。
いつもなら解説から読むのであるが、最初の「馬二題」を読んでから、あとがき、解説と読む。内山直三氏への手紙がその間に入っていたので、なんとなくあとがき等を読むのがためらわれた。最初から読んで、注をみていたら洛中洛外図について今谷説が成り立たないと書いてあるではないか。すぐに解説をみたのである。その結果、洛中洛外図屏風に関しては、以下の三冊をこの順に読むことがよいと分かる。
今谷明『京都・一五四七年』平凡社ライブラリー、 2003年
瀬田勝哉『[増補]洛中洛外の群像』平凡社ライブラリー、2009年
黒田日出夫『謎解き 洛中洛外図』岩波書店、1996年
次に解説の横井清氏の勧めに従い、「飢饉と京菓子ーー失われた創業伝説」を読む。亀屋陸奥の話だった。これで分かる読者は通である。私も「松風」をわざわざ、堀川七条の店に買いにいったのだが、由緒書の創業年までは考えが至らなかった。京都に行く折に買い求めたい。
コメント