散歩時間

『鏨の華』を観る

特別展 鏨の華 ー光村コレクションの刀装具ー 根津美術館 2017年11月3日(金)〜12月17日(日) 久々に根津美術館へ行ってきた。天気が良いと足取りも軽くなる。 光村利藻の刀装具コレクションを根津嘉一郎が買い取ったことで散逸しなかった...
四都手帖

四都手帖2017年12月【編集中】

2017年12月の私的な愉しみと記憶 今年は暦の関係で暮れの古都の日程が今ひとつだ。まねきの上がらない南座が象徴しているのか。観光客の減るこの時期に古都を歩くことで新たな年へ向けて気持ちを整えたい。 【古都】 吉例顔見世興行 ロームシアター...
東都手帖

東都手帖2017年12月【編集中】

2017年12月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 師走である。年の瀬だと思うと今年逝った人々が思い出された。 国立新美術館開館10周年 「安藤忠雄展ー挑戦ー」国立新美術館 2017年9月27日(水)〜12月18日(月) 「表現への充実 カ...
古都を旅する

メリーゴーランド 京都

週刊新潮の「とっておき私の京都」直木賞作家の中島京子氏の3回目は子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」でした。四条河原町にあるレトロな寿ビルディングの5階にあります。 プラス1は「カフェ アンデパンダン」でした。1928ビルのBF1にあり...
断片記憶

季節のお届けもの

木枯らし1号はすでに吹いた。秋は足早に去って、冬を告げるニュースが流れている。カボチャ祭が終わりクリスマス商戦が始まった。そんななか、季節のお届けものは、柿と鬼檸檬だった。去年より鬼檸檬は早かった。2本のうち1本が枯れたという。木に負担をか...
読書時間

『古寺巡礼』日本の宿命を凝視する眼

谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年 私は高坂正堯の「『古寺巡礼』日本の宿命を凝視する眼」を読んで和辻哲郎の読み方を教わった気がした。 しかし、「今、思い出してみても、浄瑠璃寺へ...
読書時間

『古典の愉しみ』(1983)

谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年 『古典の愉しみ』は丸山有彦氏がデカルトの書簡集から谷沢永一が発想法を学んだと書いていたのが記憶に残り、いつか読んでみたいと思っていたが、何し...
読書時間

『徒然草抜書』(1990)その2

小松英雄『徒然草抜書 表現解析の方法』講談社学術文庫、1990年 第二章は謎解きを通して短絡的に読むことを戒めいてる。これはやられた感が強かった。 伴信友の堤中納言物語の虫めづる姫君による返歌の解釈のダメ出しを読んでいくと知ってる内容だった...
読書時間

「築城典刑の初版と再版」

川田久長「築城典刑の初版と再版」『書物展望 創刊號』書物展望社、1931年 我が国の活字印刷の初期 『書物展望』の最初に川田久長が書いた「築城典刑の初版と再版」を読むと、日本の活字印刷の歴史の中で漢字と片仮名の鉛活字を鋳造して印刷したのは大...
読書時間

『書物展望 創刊號』(1931)

『書物展望 創刊號』(1931) 戦前に書物展望社から出た『書物展望 創刊號 七月號』(昭和6年、1931年)を読む。知人に貸していたのが帰って来た。『書物展望』は国書研究同人誌である。編集同人に岩本和三郎、斎藤昌三、佐々木不知軒、庄司淺水...