読書時間

『平安京とその時代』(2009)を読む

朧谷壽・山中章編『平安京とその時代』(思文閣出版、2009年)は山中章氏の序によると実質は『朧谷壽先生古稀記念論集』とのこと。山中章氏が平安京研究に欠かせない書として以下をあげている。古代學協會編『桓武朝の諸問題』(古代學協會、1962)角...
旅の時間

温習會2014の番組をいただく

舞妓さんから温習會の番組をいただく、女将さんの手本でさっき書いたばかりだ。10月3日と6日の最初「長唄 菊づくし」が出番だ。2日と5日の最後「上方唄 相撲あま」を観れればお姐さんへの挨拶もできる。さて、何日にするかなあ。
旅の時間

Au Bon Mielさんへ伺う

2014年8月6日の午後遅く左京区北白川の蜂蜜専門店のAu Bon Mielさんへ寄り、大久保さんから北白川のお話を聴いて、お茶をご馳走になった。山梨県産の日本ミツバチの蜂蜜を注文したら、裸瓶にグレゴリ青山さんデザインのシールを貼ってからラ...
断片記憶

山片蟠桃賞について

山片蟠桃賞の受賞者を調べようとして大阪府のページを見たが一覧はないし、第21回以前の過去の受賞者も分からない。しかし、贈呈理由等のWordファイルを開いたら、過去の受賞者一覧が入っていた。山片蟠桃賞第12回山片蟠桃賞を受賞したフランスのフラ...
読書時間

『日本の神々「先代旧事本紀」の復権』を読む

『日本の神々「先代旧事本紀の復権」』(大和書房、2004年)は上田正昭氏と鎌田純一氏の二日間(2002年11月12日と13日)の対談を本にしたもの。「先代旧事本紀」の偽書説は序文に「聖徳太子撰」と書いてあるのに本文にそれ以降のことがいっぱい...
読書時間

友人の背中を見よ

福島師は友人の背中を見よといった。「友人の背中を見るゆとりは、自分の足元を見ることにつながるのです。」「同期生として、ともに頑張って来た友人の背中が、しおれていおるように見えたら、自分の背中のことも考えてみるんです。居丈高に、傲慢に見えたら...
読書時間

採用基準の究極

山口孝夫著『宇宙飛行士の採用基準』(角川ONEテーマ21、2014)を読む。花火大会へ来た元の部下が置いていった本だ。彼氏が書いた本の方は買わせていただくとしょう。JAXAが宇宙飛行士候補者をどのように選抜するかは興味深い話だ。超弩級の人材...
ひととき

58 「立秋から処暑へ」千宗室

ひととき 2014年08月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「立秋から処暑へ」でした。二十四節気が定められたときから現在は時差が生じてしまった。立秋は「秋に向けての心構えをする時期が来たとの回覧板」であり、処暑は「今年の夏もそのほとんどが通...
読書時間

谷沢永一の『雉も鳴かずば』(2005)を読む

谷沢永一氏の『雉も鳴かずば』(五月書房、2005年)を読む。後記に昭和59年とあるので、新潮社版の再発行に当たるのだろう。タイトルの意図は推して知るべしだが、「沈黙している目利きでウルサ型の読者群にのみ、語りかけようと無力ながらも努めた」と...
ひととき

57 「長虫」千宗室

ひととき 2014年07月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「長虫」でした。家元だけでなく蛇は苦手ですよ。もちろん長いものが全て苦手というわけではなく、鰻も穴子もお嫌いではないようです。ですが、鱧は旨いとは思ってないらしい。もうすぐ鱧祭、祇...
読書時間

『記号創発ロボティクス』を読む

谷口忠大著『記号創発ロボティクス』(講談社選書メチエ、2014)がめちゃ面白い。決定論的な「論理」を用いて議論されてきた哲学的問題に対する確率論的な切り返しを読んでスッキリした。哲学者の廣松渉は、「論理的な思考実験によって経験に基づく概念形...
視聴時間

『原典 平家物語 4 吾身栄花』

本日の一本は『原典 平家物語 4 吾身栄花』(語り 上原まり)でした。31分なので、負担になりません。テーマは喜多郎、懐かしい感じ。筑前琵琶の上原まり氏が素敵です。紅葉の映像も期待感が高ぶります。語りは力強い。映像は紅梅白梅へと遷移します。...
視聴時間

『今藤郁子初ライブ』

本日の一本は『今藤郁子初ライブ』でした。二度ほど失神しました。長唄今藤流の三味線と唄は字幕でもないとよくわかりません。ライブなのでスタジオ録音のようなクリアさがないのでした。2012年11月17日新曲「浦島」秋の色種教草吉原雀 中川善雄さん...
ひととき

56 「托鉢の声」千宗室

ひととき 2014年06月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「托鉢の声」でした。「物心つく前から雲水の姿に接してきた。各寺院の僧堂により托鉢の日は変わる」。家元も子供の頃はそれを知らないでいた。喜捨することの照れ臭さと合掌されることの居心地...
読書時間

『ローマ法王に米を食べさせた男』(2012)を読む

高野誠鮮氏の『ローマ法王に米を食べさせた男』(講談社、2012)を読む。限界集落の問題に対して公務員である高野氏の作戦が面白過ぎて涙が出た。タイトルで避けていたのが悔やまれる。地域経営の本です。しかし、上司を名指しで批判して大丈夫なのか。