東都手帖

東都手帖2018年03月【編集中】

2018年3月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 今年も、桜が観れるとありがたい。東京の開花予想は2018年3月22日(ウェザーニュース2018月1月18日付) ◯「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」東京国立近代美術館 2017年12月...
断片記憶

石牟礼道子氏逝く

石牟礼道子氏が亡くなられた(2018年2月10日)。『苦海浄土』を池澤夏樹氏の個人編集世界文学全集で読んだ時、海の底から湧き上がってくるような言葉に驚いた。渡辺京二氏はさぞかし肩を落としているだろうと思う。私が石牟礼道子氏の書いたものを読む...
読書時間

『西南戦争』(2007)

小川原正道『西南戦争 西郷隆盛と日本最後の内戦』中公新書、2007年 西南戦争の通史である。明治六年の政変から始まる。 去年は明治維新を考える書物が相次ぎ出て、私もいくつかを手にした。明治維新から150年がいわれたので今年は151年目となる...
古都を旅する

勧修寺

週刊新潮の「とっておき私の京都」講談師の神田松之丞師の3回目は「勧修寺」でした。勧修寺は真言宗山階派大本山です。氷室の池の汀で憩う神田松之丞師は雰囲気でてますね。醍醐天皇の母方の祖父の宮道弥益の居宅を改めたのが勧修寺だそうです。 プラス1は...
読書時間

『倭の五王』(2018)

河内春人『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』中公新書、2018年 佐藤信編『古代史講義 邪馬台国から平安時代まで』(ちくま新書、2018年)を読んで、五世紀が気になった。さらっとしか書いてないので、知りたいと思っていたし、本が出ることも...
視聴時間

『平成二十二年現場検証』(2010)

『平成22年現場検証』 合同会社STAGE CREATES 2010年 平成22年度祭礼アクシデント特集DVDは2011年に岸和田にだんじり祭を観に行った時に購入した。この時は、記念に町紋の入った小皿を土産に買った。各町毎の町紋の入った小皿...
読書時間

『南都石佛巡禮』(1929)

西村貞『南都石佛巡禮』太平洋書房、1929年 昭和4年の『南都石佛巡禮』を読むと、踏まえるべき資料を元に書いていることが分かる。例言には「奈良縣史蹟調査會報告書、奈良縣金石年表、及び各府縣諸郡誌」などがあげられていた。その他三浦梅園や本居宣...
断片記憶

本の箱の修理

Le Petit Parisienの石川さんが何を思い立ったか、壊れた本の外箱を修理してくれた。京都の北白川にある古書店で買って、すぐに落として箱を壊してしまった。アメックスならプロテクションがあるが、現金買いでは仕方ない。泣く泣く石川さん...
断片記憶

段ボール箱に囲まれて

1日1箱点検するという計画はすぐに挫折した。玄関の段ボール箱は出入りに邪魔なので、2箱リビングに入れた。リビングの5段に積まれた段ボール箱には圧迫感がある。それを理由に寝室でこれを書いている。ハイデッガーの『時間』を処分したばかりなのにまた...
読書時間

『漆塗師物語』(2006)

赤木明登『漆塗師物語』文藝春秋、2006年 結局、僕はこの本を読むことにした。職人とは何か。「保守的」とはどうあるべきか。だいたい、仕事が詰まって忙しくなるたびに本に逃避したくなる。急に根源的な疑問が浮かんだためだ。働き方改革がいわれるなか...