読書時間

『姿なき司祭』(1970)その3

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 装幀は粟津潔である。箱の裏の文字が鏡文字になっているのが珍しい。出版社名まで鏡文字にしてしまった。ISBNコードと定価だけが通常である。枠内を鏡文字にした意図はなんであろうか。...
読書時間

『姿なき司祭』(1970)その2

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 古書と肴 マーブルの店主の話では、大学の卒論が埴谷雄高だったという。その関係で埴谷雄高関連の書籍が多いのであった。『死靈 第9章』まで辿りつけない人がほとんどの中、店主は死靈(...
読書時間

『姿なき司祭』(1970)

埴谷雄高『姿なき司祭 ソ連・東欧紀行』河出書房新社、1970年 甘夏書店で本を買った帰りに、教えてもらった「古書と肴 マーブル」さんへ初めて伺う。19時半の開店間際で忙しく、ハートランドビールだけもらって、背後の本棚の本を眺めていたら、埴谷...
読書時間

『うひ山ふみ 鈴屋答問録』(1934)その3

村岡典嗣校訂『うひ山ふみ 鈴屋答問録』岩波文庫、1934年、1977年第18刷 若松英輔氏がTwitterで『初比山踏(うひ山ふみ)』を読んで本居宣長の「詩歌を語る言葉に経験的に感じる何かがある」と呟いていた。そして『古事記』と『万葉集』を...
読書時間

『読む京都』(2018)

入江敦彦『読む京都』本の雑誌社、2018年 先週B&Bでトークイベントが始まる前に購入した。 この本が出たため、ブログを「京都を読む」にすることを諦めた経緯がある。だから買っていなかったわけだが、気の迷いで買ってしまったのだ。もう京都本は買...
読書時間

『わたしのウェールズ、わたしの家』(2004)

ジャン・モリス、北野寿美枝訳『わたしのウェールズ、わたしの家』早川書房、2004年 A WRITHER'S HOUSE IN WALES by JAN MORRIS National Geographic Society, 2002 巻末に...
散歩時間

玄武館・瑶池塾跡

神田お玉ヶ池の千葉周作の道場は玄武館といった。文政5年(1822年)に日本橋品川町に玄武館が創立されたが、神田お玉ヶ池(現在の千代田区神田東松下町23)に移った年は看板に説明がなかった。看板には玄武館・瑶池塾跡とある。立派な石碑(昭和32年...
四都手帖

四都手帖2020年03月【編集中】

2020年03月の私的な愉しみと記憶 弥生と書いて、春の実感がないのを感じる。千宗室氏は『ひととき」の巻頭エッセイで毎月、先々のことを載せているので、その想像力が羨ましくなる。春を味わうには花背の摘み草料理とお松明に限る。 政府の要請で美術...
東都手帖

東都手帖2020年03月【編集中】

2020年03月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 3月は弥生である。1月のときは、熱海まで足を伸ばせば、国宝「紅白梅図屏風」をMOAで2020年1月24日(金)〜3月17日(火)観られる。しばらく観ていないので、たまには観てみたいと書いた...
読書時間

『うひ山ふみ 鈴屋答問録』(1934)その2

村岡典嗣校訂『うひ山ふみ 鈴屋答問録』岩波文庫、1934年、1977年第18刷 「うひ山ふみ」は本居宣長が寛政十年(1798)六十九歳の著と村岡典嗣が解説で書いている。宣長が「古學の概念とその研究法とについて説」いた彼の学問の入門ともいうべ...