断片記憶

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急に寒くなって思ったこと

読書の秋は掛け声だけで終わってしまった感がある。既に街は冬の装いとなっている。人生の冬に読む本はどんなものだろうか。養老孟司氏によると若いうちに考えても無駄だという。人は変わるからなのだそうだ。年をとってから読もうと思って買った本が重荷にな...
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そういえば『哲学以外』も読みたくなる

日本経済新聞の読書欄に別所真紀子氏が「木田元の読書遍歴 哲学以外に惹かれて」を書いていた。木田元『哲学以外』(みすず書房、1997年)を別所氏が図書館の書架から手に取った話が、『日本名著全集』(日本名著全集刊行會、1926年〜29年)を最近...
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本から本へ

エチカを花火の前に片してから見つからなかった。段ボール箱に入れてしまったのだろうと、週末の時間に2週にわたり箱を開けては閉めるという作業をしてみたが見つけられなかった。出てきた別の本をチラッと読んでしまうので捗らない。これ以上は奥の方の箱に...
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空想の旅行を愉しむ

旅の本を読むのは自分も旅行している気分なれるからであろうか。世界遺産のビデオを見ても実際に現地では見なくても良いものまで見てしまうことを考えるとお茶の間で楽しんでいれば良くなる。冒険物は厳しいと思うので実際に体験したくはないが、街歩きは私の...
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将棋の稽古3

アマチュアがプロと対局するのをインターネットで見ました。県名人が飛車落ちで藤井聡太八冠に圧勝でした。飛車落ちは手合い違いだと思います。それで飛車落ちを研究したくなりました。まずは、その前段階で飛香落ちを復習して自信をつけたいと思います。飛香...
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将棋の稽古2

幕末の天才棋士の棋譜について内藤國雄九段が解説した本が研究所の玄関の本棚に挿さっていたので、少し読み返してみた。内藤國雄氏は天野宗歩をどう見ていたのだろうか。「宗歩の棋力はどの程度であったのであろうか。結論から言うと宗歩はこれを測る人の実力...
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将棋の稽古

先日、蛸島彰子先生に稽古つけていただいたのを契機に、将棋の駒落ちのお浚いをしている。定跡とされている手順の意味について駒の働きの観点から見直してみたい。最近の棋譜はネットで手軽に入手できるが、ほとんど解説がないうえ、上手のテクニックを知るに...
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RIP犬塚弘

クレージーキャッツの犬塚弘さんが2023年10月27日までに死去したとニュースがありました。これで全てのメンバーがいなくなりました。シャボン玉ホリデーの記憶しかありませんが、背が高かったし、とぼけた味がありました。ご冥福をお祈りします。
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柿食う秋

知り合いから頂いた甘柿が柔らかくなったので陽の短くなった午後に食べることにした。秋の初めはいちじくで、次は梨、栗ときて、柿を食べれは、高い空がそこにあるのである。想像力といものは吉田健一がいうようにそのように働くのである。柿剥いて 秋を舌す...
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人文主義者は何を読んでいたのか

本をどう読むかはいつだって課題である。歳を重ねたらモラリストを読めという谷沢永一の勧めもあって若い頃に読んだパスカルを読むことになるのだろうかとなんとなく考えていた(注1)。先日ゲンロンカフェで取り上げられた坂部恵について調べてみたら、哲学...