丹波篠山デカンショ節

断片記憶

丹波篠山デカンショ節は地方の盆踊りの歌であるが、なぜか全国的に知られている。デカルト、カント、ショーペンハウエルでデカンショと思っている都会人も多いであろう。しかし、丹波篠山へ一度行ったことがあるけれども、そこは山に囲まれた土地であった。半年寝て暮らすのは冬の厳しさや、歌詞にある灘へ杜氏としての出稼ぎにあるのだろう。デカルト、カント、ショーペンハウエルを略したとするのはほかのお国自慢とは関係のない解釈である。とても近代哲学が半年で読めるとは考えられないが、デカンショ節を聞いた人々の憧れがそこらへんにあったことも窺えよう。自分の関心事として受け止めるのが人間というものである。

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