本の中の京都

断片記憶

土の中の京都は考古学の成果であり、『つちの中の京都』という名の本すらある。もう、今はない平安京は考古史料と文献史料から見ていくことになる。

過ぎ去った時間は取り戻せないので、再現性のないことは、僅かに文字史料と絵画史料を頼りに考えるしかない。仏像や建築物はモノとしてあるが、コトを明らかにはしてくれない。

七福神のことを調べようと思ったのだが、室町時代で草創六百年とホームページにあった。現代の都七福神を巡った経験はあるが、だいたい、布袋尊のある萬福寺の創建は一六六一年なので、今の都七福神が定着したのはそれ以降ということになる。

(注)

財団法人京都市埋蔵文化研究所編『京都市考古資料館開館30周年記念 改訂復刻版 つちの中の京都1 「リーフレット京都」No.1〜No.86合冊』財団法人京都市埋蔵文化研究所、2009年

(注)都七福神

https://miyako7.jp

ちなみに『改訂版 京都・観光文化検定試験公式テキストブック』淡交社、2009年12版では七福神は項目立てされていない。京都市の七福神は、京都七福神、京洛七福神、京之七福神、都七福神とあって覚える気にもならない。

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