読書時間

読書時間

『室町時代の祇園祭』(2020)その2

河内将芳『室町時代の祇園祭』法藏館、2020年 本書には索引がついてません。室町時代の言葉は振り仮名がないと読めないので、自分で索引を作りながら読んでいます。今回は私がどうしているかを載せてみました。歴史書で索引のないのはあかんです。一般書...
読書時間

『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』(2011)

重田園江『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』ちくま新書、2011年 重田薗江(おもた そのえ)氏の本は『社会契約論:ホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書、2013年)を読んで、ミッシェル・フーコーが専門であることが分...
読書時間

『増補 湖の国の中世史』(2008)その2

高橋昌明『増補 湖の国の中世史』中公文庫、2008年 三、現当二世の利益を求めて 西国三十三所巡礼の成立は「三井寺の高僧覚忠の名と結びついた三十三所観音巡礼」(P41)に始まるとされる。「覚忠の三十三所は、伝統的な観音霊場と新たに出現した霊...
読書時間

『増補 湖の国の中世史』(2008)

高橋昌明『増補 湖の国の中世史』中公文庫、2008年 書誌情報 『湖の国の中世史』(平凡社、1987年)を文庫化に当たり、増補改訂した。著者が滋賀大学に在籍していた当時の本で、『滋賀民報』に掲載したものを元にしている。「あとがき」によれば途...
読書時間

『忘却の整理学』(2009)その2

外山滋比古『忘却の整理学』筑摩書房、2009年 最近は何故か2009年前後の本を取り上げることが多い。その頃は年間400冊を超えて本を買っていたから、当然かもしれないが、積読どころか2冊もある本がある。買ったことすら覚えていないのは、新幹線...
読書時間

『忘却の整理学』(2009)

外山滋比古『忘却の整理学』筑摩書房、2009年 そういえば、外山滋比古は先月に亡くなっていた。正確には2020年7月30日のことで、96歳であった。この人は英文学者だったが、エッセイを読んできた。 『思考の整理学』(1983年)の後に出た本...
読書時間

『AI倫理 人工知能は「責任」をとれるのか』(2019)

西垣通・川島茂生『AI倫理 人工知能は「責任」をとれるのか』中公新書ラクレ、2019年 AI倫理をどう捉えるかは様々な意見があると思う。狭く受け止めることもできるし広く捉えることもできる。 本書は第一部〈理論編〉情報倫理からAI倫理へは西垣...
読書時間

『美意識を磨く』(2020)

山口桂『美意識を磨く』平凡社新書、2020年 オークション会社の代表の書いた本です。 この人の父は美術史家、しかし、本人は広告代理店に勤めるサラリーマンでしたが、英語もできないのにクリスティーズに誘われるままに入ってしまいます。大丈夫? と...
読書時間

『室町時代の祇園祭』(2020)

河内将芳『室町時代の祇園祭』法藏館、2020年 河内将芳氏の本と私 河内将芳氏の本を読むのは楽しい時間です。結構なペースで本を書いておられるため過去も色々と読んできました。一般書は気晴らしに読めるので続けられるのだと思います。専門書を読むだ...
読書時間

『天皇の歴史8 昭和天皇と戦争の世紀』(2018)その3

加藤陽子『天皇の歴史8 昭和天皇と戦争の世紀』講談社学術文庫、2018年第4刷 昭和を読む意味 この時期に、昭和を読むことの意味を考えさせられます。戦争と平和の時代であった昭和を我々は忘れ始めているのではないのでしょうか。そもそもちゃんと振...