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『荘園の人々』(2022)

工藤敬一『荘園の人々』ちくま学芸文庫、2022時 書誌情報 1978年に教育社歴史新書として刊行されたものをちくま学芸文庫とした。工藤敬一氏の文庫版あとがきがある。解説「人物を通じて荘園を理解する」を高橋典幸氏(東京大学大学院人文社会系研究...
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『二宮翁夜話』(2012)はいい話だ

福住正兄、児玉幸多訳『二宮翁夜話』中公クラシックス、2012年、Kindle版 小林惟司氏の「尊徳をどう読み解くか」を読むだけならサンプルでよい。これだけで十分読み応えがあった。しかし、『二宮翁夜話』の一編だけでは好奇心が満足してくれない。...
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クリスマスには『アイデアのつくり方』を読む

ジェームス・W・ヤング、今井茂雄訳『アイデアのつくり方』CCCメディアハウス、1988年、2017年第70撮影 書誌情報 本文、竹内均の解説、訳者後書で102ページである。帯に「60分で読めるけど 一生あなたを離さない本」とある。本書は52...
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『江戸の学びと思想家たち』(2021)

辻本雅史『江戸の学びと思想家たち』岩波新書、2021年 前田勉氏の『江戸の読書会ーー会読の思想史』(平凡社、2012年)を読んだ時は、それほどでもなかったが、コロナ禍でオンライン読書会がTwitterのTLによく出てくるようになった。私も去...
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『極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学』(2021)

山内志朗『極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学』選書メチエle livre、2021年、kindle版 中世スコラ哲学者がドゥルーズをどう読むのか気になってAmazonしてしまった。 ドゥルーズを語ることによって自分が現れてくる。 「 ...
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『白井晟一 入門』(2021)

渋谷区立松濤美術館編『白井晟一 入門』青幻舎、2021年 暮れになって新型コロナウィルスの規制が弱まったので外出しやすくなった。しかし、混むところは嫌いである。今回の図録も青幻舎が手掛けている。青幻舎の『白井晟一 精神と世界』に比べると全体...
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『人間の土地』(1955)

サン=テグジュペリ、堀口大學訳『人間の土地』新潮文庫、1955年、1975年26刷 八編からなる。サン=テグジュペリは職業飛行家であったから、数々のエピソードが劇的で面白い。しかし、自らの飛行の間に語られているのは僚友達の冒険と死である。エ...
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『新視覚新論』(2021)

大森荘蔵『新視覚新論』講談社学術文庫、2021年 書誌情報 『新視覚新論』は1982年に東京大学出版会から刊行されたものを講談社学術文庫とした。「本書の原型は『理想』1976年1月号から4月号まで、(省略)、1981年8月号から11月号まで...
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『一汁一菜でよいという提案』(2021)

土井善晴『一汁一菜でよいという提案』新潮文庫、2021年第3刷 書誌情報 2016年にグラフィック社から刊行されたものを文庫化した。写真は土井善晴氏のものでありカラーであった。養老孟司氏が解説を書いていた。 料理研究家の土井善晴氏は、軽妙な...
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『ヒチョル式超簡単ハングル講座 1日でハングルが書けるようになる本』(2012)

チョ・ヒチョル『ヒチョル式超簡単ハングル講座 1日でハングルが書けるようになる本』学研プラス、2012年、2021年第14刷 ヒチョル氏の『本気で学ぶ韓国語』(ベレ出版、2011年)は持ったら分厚く重かったので挫折する気がした。予定通り、こ...