Goinkyodo

読書時間

『ひねくれ古典『列子』を読む』

円満字二郎(えんまじ じろう)『ひねくれ古典『列子』を読む』(新潮選書、2014年)著者の名前がひねくれていると思った。本選書は諸子百家の一人である「列子」の紹介本だ。20話の白文、読み下しに著者の解説からなる。我々は「杞憂」とか知っている...
断片記憶

「こったいの会」

暮れに「こったいの会」がある。「こったい」とは太夫のことだ。「こったいさん」は太夫さんである。要するに島原太夫の会である。島原太夫さんと餅つきを楽しむ会である。天皇誕生日に行われる目出たい集いであり今年も参加する予定でいる。その太夫さんのい...
断片記憶

『桓武朝の諸問題』(1962)

古代學協會編『桓武朝の諸問題』(古代學協會、1962年)池田源太「平安初期における文章の経国的性格」角田文衛「勅旨省と勅旨所」亀田隆之「桓武朝における用水統制とその背景」阿部猛「桓武朝における地方行政の監察ーーいわゆる律令制再建論にふれてー...
書籍目録

書籍目録について

新カテゴリは「書籍目録」とする。書籍の整理のためリストを作ることにした。これを作っておけば事前に本の処分の見積りが可能になるに違いない。2014/09/08
断片記憶

犬塚勉のまなざし

そろそろかなと思ったら、「犬塚勉のホームページ」のURLが変わって新しいサイトへ導かれた。犬塚勉の公式ホームページ但し、Flash Playerがない場合は犬塚勉絵画展ホームページ犬塚陽子氏がこの秋とアナウンスしていたとおり、常設の展示スペ...
断片記憶

「宗像大社国宝展」

出光美術館の「宗像大社国宝展」の図録を出して来て眺めている。宗像大社は三女神を祀るが、『古事記』、『日本書紀』で神名と鎮座地が異なっている。宗像大社では『日本書紀』を採用しているのでこれにしたがう。「宗像大社は、沖ノ島に鎮座する沖津宮(おき...
断片記憶

宗像大社と自然観

白洲晋哉氏が「目の眼9月号」に宗像大社の中津宮のある大島のことを書いていた。「残念なのは、テトラポットとコンクリートに固められた海岸と、電線が張り巡らされた景観である。ここに限ったことではないが、せっかくの参拝が興醒めである。神の居場所とい...
読書時間

『中世の法と国制』

リブロ池袋本店で國分功一郎セレクション「2014年の日本を生き延びるための30タイトル」を昨日の午後に見て、少し古いがフリッツ・ケルンの『中世の法と国制』(世良晃志郎訳、創文社、1968年)を買ったのを読んでいる。法は古き良きものである。法...
読書時間

Qomolangma

恵文社一乗寺店で石川直樹氏の『Qomolangma』を買ってあったが、ラッピングをはずすのが勿体無いので暫く飾っておいた。ラッピングをとったら、本文の英語を日本語訳したものが挟んであった。まあ、意味があるわけだ。36枚の写真を見ていると絵を...
読書時間

POLAR

石川直樹氏の写真集が見たくなって、京都に行った折に『POLAR』(リトルモア、2007年、2008年第2刷)を恵文社一乗寺店で手に入れた。丁度、午後に通り雨にあったときだ。雨で荷物になるのに買ってしまった。文字は小さいのでたぶん読まない。ブ...
シガモノ

不惜身命

2014年9月の染筆カレンダーは、去年お亡くなりになられた大行満 大阿闍梨 長寿院住職 酒井雄哉(哉は右上から下へのはらいがなし)師の「不惜身命」だった。これは額装してとっておきたい。酒井師の居られた飯室不動堂は比叡山の東側の飯室谷にある。...
読書時間

『織田信長〈天下人〉の実像』(2014)

金子拓著『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社現代新書、2014年)を読む。久し振りの講談社現代新書である。カバーが変わってからあまり購入することはなかった気がする。中公新書ばかり買っていた。信長の「天下人」をどう考えるかで史料の読み方も変わ...
シガモノ

『白洲正子の世界 道行抄 「かくれ里」を旅する』を見る

『白洲正子の世界 道行抄「かくれ里」を旅する[DVD]』(紀伊國屋書店、2009年)この2時間20分のビデオは2000年に紀伊國屋書店でVHS2巻で発売したものをDVD化したものだ。白洲信也のブログ花の巻1 油日の古面油日岳は遠くからよくわ...
断片記憶

旅する読書

管 啓次郎『本は読めないものだから心配するな〈新装版〉』(左右社、2011年)僕は猿子眠をしたことはない。寒さを凌いで朝を待つためのテクはエピソードとして学んだ。厳冬期の剱岳にシュラフを持たずに来た登山家の話しは岳人で読んだ。猿子眠は立てた...
読書時間

『藤原定家全歌集』赤羽淑編著

赤羽淑編著『藤原定家全歌集』(笠間書院、1978年)「もしこの抄譯や傳で興を唆られた人は、必ず勞を厭ふことなく原典によって、その奔放自在の作を味倒して欲しいと切望する次第である。他のすべての作も、『拾遺愚草』全巻通讀するなら、讀者個個の新し...