読書時間 谷沢永一の『雉も鳴かずば』(2005)を読む 谷沢永一氏の『雉も鳴かずば』(五月書房、2005年)を読む。後記に昭和59年とあるので、新潮社版の再発行に当たるのだろう。タイトルの意図は推して知るべしだが、「沈黙している目利きでウルサ型の読者群にのみ、語りかけようと無力ながらも努めた」と... 2014.07.21 読書時間
ひととき 57 「長虫」千宗室 ひととき 2014年07月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「長虫」でした。家元だけでなく蛇は苦手ですよ。もちろん長いものが全て苦手というわけではなく、鰻も穴子もお嫌いではないようです。ですが、鱧は旨いとは思ってないらしい。もうすぐ鱧祭、祇... 2014.06.21 ひととき
読書時間 『記号創発ロボティクス』を読む 谷口忠大著『記号創発ロボティクス』(講談社選書メチエ、2014)がめちゃ面白い。決定論的な「論理」を用いて議論されてきた哲学的問題に対する確率論的な切り返しを読んでスッキリした。哲学者の廣松渉は、「論理的な思考実験によって経験に基づく概念形... 2014.06.13 読書時間
視聴時間 『原典 平家物語 4 吾身栄花』 本日の一本は『原典 平家物語 4 吾身栄花』(語り 上原まり)でした。31分なので、負担になりません。テーマは喜多郎、懐かしい感じ。筑前琵琶の上原まり氏が素敵です。紅葉の映像も期待感が高ぶります。語りは力強い。映像は紅梅白梅へと遷移します。... 2014.06.05 視聴時間
視聴時間 『今藤郁子初ライブ』 本日の一本は『今藤郁子初ライブ』でした。二度ほど失神しました。長唄今藤流の三味線と唄は字幕でもないとよくわかりません。ライブなのでスタジオ録音のようなクリアさがないのでした。2012年11月17日新曲「浦島」秋の色種教草吉原雀 中川善雄さん... 2014.06.04 視聴時間
ひととき 56 「托鉢の声」千宗室 ひととき 2014年06月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「托鉢の声」でした。「物心つく前から雲水の姿に接してきた。各寺院の僧堂により托鉢の日は変わる」。家元も子供の頃はそれを知らないでいた。喜捨することの照れ臭さと合掌されることの居心地... 2014.05.28 ひととき
読書時間 『ローマ法王に米を食べさせた男』(2012)を読む 高野誠鮮氏の『ローマ法王に米を食べさせた男』(講談社、2012)を読む。限界集落の問題に対して公務員である高野氏の作戦が面白過ぎて涙が出た。タイトルで避けていたのが悔やまれる。地域経営の本です。しかし、上司を名指しで批判して大丈夫なのか。 2014.05.16 読書時間
読書時間 『冷たい水の中の小さな太陽』(1970) 世界文庫で買った『冷たい水の中の小さな太陽』(フランソワーズ・サガン、朝吹登水子訳、新潮社、1970年)の扉にポール・エリュアールの詩があって、題名にとられている。詩の訳は兄の朝吹三吉と書いている。岩崎鐸の装画がいい雰囲気だ。 2014.05.15 読書時間
旅の時間 二条大路を歩く 中村武生先生の「平安京の大路小路をあるく第11回 二条大路、その1」(2014年5月11日(日)10時~12時)に参加する。もちろん、二条大路はすでになく、一部分が二条通と重なっているに過ぎない。平安京で朱雀大路に次いで広かった二条大路を現... 2014.05.11 旅の時間
旅の時間 かがり火コンサート2014 行きつけの店で普段になく早いペースで飲んだあと、鞍馬口の上御霊神社へ向った。第26回御霊祭かがり火コンサートの当日精算のチケットで2,000円也。かがり火が煙いけど、空いている前の席を確保して、お酒を買う。300円の熱燗を飲んで始まるのを待... 2014.05.10 旅の時間
読書時間 『神山プロジェクト』(2014)はシムシティか 神山町のHidden Libraryはアーティストの出月秀明氏の作品で2012年12月に誕生した。住民が、卒業、結婚、退職という人生の3つのタイミングで影響を受けた本を鍵のかかる図書館へ預けるという真逆のコンセプトだ。『神山プロジェクト』(... 2014.05.06 読書時間
断片記憶 蔵書の苦しみを味わう 天気が悪いので、GTDをして、課題リストを整理した。まずすべきは、書籍の把握となった。今までは、積んであるダンボールの中の本を出して、読むか読まないか判断して、読みそうもないものは、Bookoffの引取り用のダンボール箱に移すだけで終わって... 2014.05.05 断片記憶
読書時間 狛犬とは何か 私たちは身近なものを意外と知らない。狛犬も神社で見かけるが、どういうものであるか説明する知識を持っていない。色々と種類もありそうであるが、その先へ進む手立てはなく、それで済ませてきた。たくきよしみつ氏の『狛犬かがみ新装版』(バナナブックス、... 2014.04.26 読書時間
断片記憶 喫茶店という存在 村松友視氏は「喫茶店という存在は、日本の土壌の中で独特の役割を数かぎりなく果たしてきたのではなかろうか」(『銀座の喫茶店ものがたり』白水社、2011年)という。村松氏が言う役割とは、オルデンバーグの「サードプレイス」としての喫茶店の役割を思... 2014.04.25 断片記憶
旅の時間 南山城の古寺巡礼 京都国立博物館の特別展覧会「南山城の古寺巡礼」を観てきた。以前、南山城へは行ったことがあり、懐かしさもあったのだが、まだ、廻っていない寺もあり楽しかった。企画室長の宮川禎一氏が図録に藤原宗忠の「中右記」から笠置寺参詣の記事を引いたのが面白か... 2014.04.24 旅の時間