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東都手帖

東都手帖2019年04月【編集中】

2019年04月東都散歩のための私的な愉しみと記憶予定は立たないが、展覧会の日程が公開されると嬉しくなる。卯月の東都を歩く楽しみは仏像と仏画にある。特別展「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅 東京国立博物館 2019年3月26日(火)〜6月2日(...
読書時間

『秀吉の大仏造立』(2008)その2

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年本をパラパラしてみたのであるが、秀吉の大仏の絵が出てこない。どうやら秀吉の大仏殿と大仏について分からないことだらけだということが分かった。『秀吉の大仏造立』を読むにあたって...
読書時間

『秀吉の大仏造立』(2008)

河内将芳『シリーズ 権力者と仏教 秀吉の大仏造立』法藏館、2008年河内将芳氏の本を読むのは楽しい。論文集は手に入らないので、一般書を読むことにする。東大寺大仏殿の炎上から話は始まる。永禄10年(1567年)10月10日のことであった。東大...
読書時間

『愚管抄 全現代語訳』(2012)

慈円、大隅和雄訳『愚管抄 全現代語訳』講談社学術文庫、2012年慈円の『愚管抄』は7巻からなる。慈円は巻第三から書き始めたので、読む順も巻第三からとする。巻第一と巻第二は皇帝年代記であり、後から書かれた。『愚管抄』が承久の変(1221年)の...
断片記憶

ここらで一服

今年の1Qの最終月となった。残りの4週をどう使うか。そもそも、今年は計画を立てていなかった。わずかに読書について新刊本、古書そして積読本の割合を決めたくらいだった。元木泰雄氏の『源頼朝』(2019年)を読んでいて、同時代人の慈円の『愚管抄』...
読書時間

『古代日本の史脈』(1995)

上田正昭『古代日本の史脈』人文書院、1995年一般書、古代日本を内なる史脈だけでなく、東アジアの世界に開けた古代日本の史脈を論じた。上田正昭氏が初期の頃に書いた本と晩年に書いた本と繋がっている。上田正昭『古代の日本と東アジアの新研究』藤原書...
読書時間

『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その5

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年第5章 済州島神の森の聖地を求める旅は、貝の道を通り済州島へ向かった。済州島の堂(たん)の森のことは、『原始の神社をもとめて』(2009年)で書いてあることが出てきて懐かし...
読書時間

『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その4

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年第4章 貝のみち朝鮮半島から対馬・壱岐、そして九州の西岸を経て、奄美・沖縄へと至る海路を「貝の道」という。琉球以南の珊瑚礁海域でしか取れないゴウホラやイモガイの貝輪が弥生時...
読書時間

『沖縄の聖地 御嶽』(2019)その3

岡谷公二『沖縄の聖地 御嶽 神社の起源を問う』平凡社新書、2019年第3章 御嶽と神社御嶽の起源についての柳田国男説と折口信夫説の話になる。「御嶽とその信仰が古神道のありようを今に伝えているとは、今から一世紀近くも前、柳田国男がはじめて言い...
書籍目録

2019年2月購入図書

2019年2月購入図書日々の暮らしはほとんど変わらないけど、本を手にする時間が減っていくのは哀しい。如月は日数も休みも少ないので本は読み切れない。積読はしない方針にしたので、並行読書になる。労働生産性を考えるとき、阻害要因について考えざるを...
書籍目録

2019年2月購入古書

2019年2月購入古書如月も末の二日、神保町を歩いていた。時間が空くとこの町を歩きたくなる。(購入後記)清水好子の『源氏の女君』は1959年に三一書房から出した本に「横川の僧都」を加えたもの。文學界2017年8月号の稲垣足穂、澁澤龍彦、深沢...
書籍目録

2019年2月書籍往来

2019年2月書籍往来漆がjapanだということは知っていたが、コラムを読んで愕然とした。「ヨーロッパでは高価な日本の漆器はなかなか購入できず、ラックカイガラムシの分泌物やサンダラック(ヒノキ科の針葉樹)の樹液を用いた模造品が早い段階から製...
断片記憶

ドナルド・キーン氏逝く

ドナルド・キーン氏が2019年2月24日に亡くなられた。1922年の生まれで96歳だったという。氏の残してくれた本をどう読んでいったらよいのか。今はまだ何も分からない。ご冥福をお祈りするばかりである。
散歩時間

たまには割烹で飲むこともある

夕方から風が冷たくなった。朝からのシンポジウムを聴いて疲れたところで、割烹峰屋へ寄ってみた。器を愛でる時間である。五凜生酒(青森県)に合わせた盛合せである。五凛は五輪に通じる。この器は和食というより、イタリアンのイメージがする。
ひととき

奈良その奥から五「土を拝む」

奈良その奥から五「土を拝む」岡本彰夫 『ひととき』2019年3月号春日大社の元権宮司の岡本彰夫氏が「土を拝む」について『ひととき』2019年3月号に書いていました。春日祭では神前より撤下された社醸の「一夜酒(ひとよざけ)」の最初に一献を両手...