『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その2

読書時間

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年

本書をどこまで読んだかすでに忘れていた。付箋が貼ってあるところまでであろう。元々、読書会の参考に引っ張り出して読もうと思ったが、花火で本のありかがわからなくなってそのままにしていた。やはり、気になるので本箱を開けて探し出して読んでいる。
序章 井筒「東洋」哲学
井筒俊彦の「東洋哲学」は地理的・地域的限定を意味していない。「新しい「東洋」哲学をつくること、「新たな哲学の創造」にほかならないと斎藤慶典氏はいう(p.23)。井筒俊彦は「共時的構造化」という操作を東洋の主要な哲学的諸伝統に加え、範型論的(パラディグマテイク)に組み変えることを考えた。それが意味することを具体的にイメージできていない。井筒俊彦の65歳以降の本をあたってみることになるが、生憎と、『意識と本質』(岩波文庫、1991年)も『意味の深みへ』(岩波文庫、2019年)も開けてみた本箱には見あたらなかった。

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