雪の蝋燭能 第一夜 『大般若』ビクター伝統文化振興財団、2006年
2006年1月21日のスピカ雪の蝋燭能 第一夜を見る。
冬に見ようと思ってとっておいたが諸般の事情で封切ることになった。
今回は蝋燭を火入して舞台が徐々に明るくなっていく。
「大般若」は梅若玄祥師(当時は六郎)による復曲能である。
後シテの深沙大王を観世喜正師が演じる。ワキの三蔵法師は森常好師である。
さて、大般若経を求め天竺へ向かった三蔵法師は大河を前に行手を阻まれてしまった。そこへ怪男(前シテ)が現れる。怪男(深沙大王の化身)は三蔵法師が前世において7回も深沙大王に食い殺されたと告げる。三蔵法師の運命や如何となるところだ。
三蔵法師の志に打たれた深沙大王は、大般若の妙軸を三蔵法師へ渡し、大河を二つに割って三蔵法師を西へ向かわせたのであった。
めでたし、めでたし。
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