ひととき

116「役者の風情たたずまい」千宗室

テーマ:ひととき ひととき 2019年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「役者の風情たたずまい」というタイトルでした。家元が家の前が舗装されていなかった半世紀前を回想してます。大松島と呼ばれた先代の片岡仁左衛門が正...
読書時間

『東西/南北考』(2000)読み直し

赤坂憲雄『東西/南北考』岩波新書、2000年、2010年第7刷 「この弧状なす列島の民族史をめぐって、いま、再審のときが訪れようとしている」で始まる本書は、「ひとつの日本」から「いくつもの日本」への転換であり、「たとえ粗削りなものではあれ、...
読書時間

『骨董亦楽』(1988)

奈良本辰也『骨董亦楽』芸艸堂、1988年 歴史家の奈良本辰也氏なら何か面白いものをお持ちではないか。自慢の骨董を本にしたと思って買ってみた。何しろ芸艸堂で箱入である。五目堂・北野二三男氏との骨董清談を読んで、古美術商と骨董屋の違いがあること...
断片記憶

『念佛機』を読む

『念佛機』光と音の専門店HAO HAO HAO 『念佛機』は自動念佛機(ブッダマシーン)を紹介した16頁の小冊子だ。「ブッダマシーンとは… 2005年に中国の現代音楽ユニットFM3が発売したアンビエントループマシーンの名称」だという。amb...
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『海辺の墓地から』(1974)

辻邦生『海辺の墓地から 辻邦生第一エッセー集 1961〜1970』新潮社、1974年 「海辺の墓地から」というエッセーは何度も読んだ気がする。こうやって、朝、本を読む幸せに浸っていると、この本を読んでいた頃が蘇る。トーストにスクランブルエッ...
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『菓匠歳時記』(2005)

石原義正『菓匠歳時記』京都新聞出版センター、2005年 本書は箱付の本で、ハードカバーである。ソフトカバーのものも本屋で見かけた記憶がある。俵屋吉富の京菓子資料館で購入した。 季節の京菓子をカラーで紹介したものと、京菓子に関する随筆「京菓子...
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『特選いいビル 国立 京都国際会館』(2019)

BMC『特選いいビル 国立 京都国際会館』大福書林、2019年 「甘夏さんが来てる? 」「いますよ」 ランチの注文をすると、わたしは二階へ上がって甘夏書店へ行く。今回も、私のために用意していたような本書を推奨してくれた。よって、購入に至ると...
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『歴史の道を歩く』(1996)

今谷明『歴史の道を歩く』岩波新書、1996年 ここでは、近江に関係するところを二つメモする。 朝鮮人街道を歩く 近江・浜街道 日朝通交史の観点からの話であった。朝鮮通信使は船で大坂まで来る。淀川を使って淀から京都、大津を経て、野洲から中山道...
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『モンマルトル日記』(1979)

辻邦生『モンマルトル日記』集英社文庫、1979年 解説の源高根氏を引用するのが分かりやすい。 「1968年の夏埴谷雄高に同行しソヴィエト経由でフランスに渡った辻邦生は、翌年の秋に帰国するまで彼だけはそのまま1年あまりパリに滞在した。辻邦生の...
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『路上の神々』(2002)

赤瀬川原平『路上の神々』佼成出版社、2002年 路上観察の70枚の写真とエッセイである。 路上観察も時の風化に耐えなかったようだ。