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ON FISCHER(2003)

GARRY KASPAROV, ON FISCHER MY GREAT PREDECESSORS PART IV. 2003 Gloucester Publishers plc(formerly Everyman Publishers pl...
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『世界が広がる英文読解』(2023)

田中健一『世界が広がる英文読解』岩波ジュニア新書、2023年田中健一氏の本の対象がどこにあるのか、中学や高校で習う文法事項は、私の習った時代と異なるのであろうから、私は気にしていないというかどうでもよい。著者の主張は誰に対して発せられている...
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『村田エフェンディ滞土録』(2023)

梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』新潮文庫、2023年1.本書のあらまし本書は百年少し前の物語である『家守奇譚』(新潮社、2004年)の綿貫征四郎の友人の話である。村田の話は「木槿」で出てくる。エルトゥールル号遭難事件は明治23年(1890...
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『習得への情熱 ーチェスから武術へー』(2015)

ジョッシュ・ウェイツキン、吉田俊太郎訳『習得への情熱 ーチェスから武術へー』みすず書房、2015年、2013年第18刷書誌情報THE ART OF LEARNING An Inner Journey to Optimal Performan...
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『英文解釈教室 改訂版』(1997)

伊藤和夫『英文解釈教室 改訂版』研究社、1997年改訂版、2003年改訂版10刷本書は15 Chaptersに分かれ、それぞれの解説と例題に例題の全訳(別冊)からなる。文の構造の特徴を説明するところは詳しいが、枝葉の説明は簡略である。例文を...
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『近世史を学ぶための古文書「候文」入門』(2023)

佐藤孝之監修、佐藤孝之・宮原一郎・天野清文『近世史を学ぶための古文書「候文」入門』吉川弘文館、2023年書誌情報「本書は、江戸時代の古文書に現れるさまざまな語彙を、文語によって分類し、その語彙の読み方や現代語訳などを解説した近世文書読解のた...
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『神曲』には『講義』がよく似合う

Twitterでダンテの『神曲』を描いたドレの版画が出てきたので、『神曲 地獄篇』第10歌を読む。それだけ迫力のある画であるのでページをめくってすぐに見つけられた(p.135)。ダンテとファリナータとの会話を読んだ。トスカーナでの皇帝党と法...
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『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』(2023)

重松伸司『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』集英社新書、2023年アルメニア共和国が1991年に旧ソ連邦から独立した。コーカサス高地にありながらも交易の民として歴史に登場したアルメニア人について私は知るところが少ない。フランチェスカ...
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『ダンテ『神曲』講義 上』(2023)

平川祐弘『ダンテ『神曲』講義 上』河出文庫、2023年「本書は日本の教養ある読書人のためのダンテ『神曲』講義録である」(p.15)。『ダンテ『神曲』講義』河出書房新社、2010年を文庫本にするに当たり二分冊にした。上巻は12回の講義が収録さ...
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『アカデミック・フレーズバンク』(2022)

ジョン・モーリー、高橋さきの訳、国枝哲夫監修『アカデミック・フレーズバンク そのまま使える!構文200・文例1900』講談社、2022年、kindle版英作文のための構文について、やはりきっちりしたものを基にする必要があると思っていたが、丁...
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『街上不平』(1915)

土岐善麿『街上不平』東雲堂書店、大正四年土岐善麿が石川啄木を世に出したとLe Petit Parisienのオーナーが言って、この詩歌集を取り出してきた。オーナー氏は好きらしい。土岐善麿については国文学者で校歌の作詞を多くしたことくらいしか...
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『日本語の森を歩いて フランス語から見た日本語学』(2005)

外国語を学ぶことが母語を学ぶことになる。そうでなければ、勤め人である私が、時間を削ってまで言語についての本を読むことの理由はないのだろう。普段何気なく使っている「に」と「て」についてフランス語の前置詞との対比で説明されると、日本語の位置関係...
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『英文読解を極める』(2023)

北村一真『英文読解を極める:「上級者の思考」を手に入れる5つのステップ』NHK出版新書、2023年「英語(英文)の難しさ」を5つに切り分けてそれぞれの特徴や攻略法を解説している。鹿島茂氏の「正しく考えるためのデカルトの四原則」の②分けて考え...
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『西洋書物学事始め』(1993)

髙宮利行『西洋書物学事始め』青土社、1993年Le Petit Parisienのオーナーさんと髙宮利行氏の『西洋書物史への扉』(岩波新書、2023年)について話していたら、件の本を貸してくれたのだ読んでみたい。30年前の本をネタに新書を出...
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『思考の技術論』(2023)

鹿島茂『思考の技術論 自分の頭で「正しく考える」』平凡社、2023年本文約550ページの大著である。「「正しく考える」ための方法、それも「自分の頭だけを使って正しく考えるための方法」というものは果たして存在しているのでしょうか?」(p.15...