『思考の技術論』(2023)

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鹿島茂『思考の技術論 自分の頭で「正しく考える」』平凡社、2023年
本文約550ページの大著である。
「「正しく考える」ための方法、それも「自分の頭だけを使って正しく考えるための方法」というものは果たして存在しているのでしょうか?」(p.15)といきなり直球で問題提起がされた。
デカルトの『方法序説』に書いてあるといい、鹿島茂氏は「正しく考えるためのデカルトの四原則」を自分なりの言葉でまとめだした。
①すべてを疑おう
②分けて考えよう
③単純から複雑へ
④見落としの可能性を列挙しょう
単純化し過ぎてどう実行するのか分からない。
旅先で買ってしまったので、研究所に戻って関連する書籍を探して読んでみないと先に進めないと思った。なにしろ、デカルト的懐疑の本質が直観力にあるといわれると、どうしても飛躍と感じてしまうのである。
第1章にして、刺激的な問題提起がされたので、目次を読み直して、組立を想像してみることにする。とにかく思考の技術を扱う本は好きなのである。

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