『ビザンツ帝国』(2020)

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中谷功治『ビザンツ帝国』中公新書、2020年再版

ビザンツ史の概説書である。

ビザンツ帝国とビザンツ世界の違いを理解しながら、この千年を越える長い歴史の概説を追っていくのはかなり厳しい。目次が5頁にぎっしりと皇帝名等で詰まっており、序章の古典期のラテン語ならともかく、公用語がギリシャ語となった第1章 ヘラクレイオス朝の皇帝とビザンツ世界以降は皇帝の呼び名も難しい。そもそも、歴史家はビザンツとドイツ語読みだが、戦後の西洋美術史家はビザンティンと英語読みなのだ(v)。

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