読書時間

読書時間

『全社戦略がわかる』(2019)

菅野寛『全社戦略がわかる』日経文庫、2019年 菅野寛氏はボストンコンサルティンググループ出身なので、全社戦略の実践面に詳しいわけだ。 第1章 全社戦略では何を考えるのか 第2章 事業ポートフォリオ・マネジメント(事業間の資源再配分) 第3...
読書時間

『漢字』(1970)その2

白川静『漢字 ー生い立ちとその背景』岩波新書、1970年、2008年第31刷 風に関するイメージは色々ある。宮崎駿の『風に谷ナウシカ』でメーヴェで飛ぶナウシカが感じる風、パラグライダーで下降する時のキャノピーを張る向かい風、国木田独歩の『武...
読書時間

『漢字』(1970)を読み返す

白川静『漢字 ー生い立ちとその背景』岩波新書、1970年、2008年第31刷 白川静の『漢字』(1970年)を読み返す。 鴟夷と鴟夷子皮 呉越春秋でお馴染みの、伍子胥(ごししょ)は「讒言のために殺されて鴟夷の皮袋に包まれ、江波の間に投げ棄て...
読書時間

『西行百首』(2011年)

塚本邦雄『西行百首』講談社文芸文庫、2011年 書誌情報 島内景二氏の解説を読むと、平成5年1月から25回にわたって雑誌『歌壇』に連載されたが単行本とはならなかったという。正字正仮名であり、難読漢字には、最小限でルビを加え、引用のケアレス・...
読書時間

『東西/南北考』(2000)読み直し

赤坂憲雄『東西/南北考』岩波新書、2000年、2010年第7刷 「この弧状なす列島の民族史をめぐって、いま、再審のときが訪れようとしている」で始まる本書は、「ひとつの日本」から「いくつもの日本」への転換であり、「たとえ粗削りなものではあれ、...
読書時間

『骨董亦楽』(1988)

奈良本辰也『骨董亦楽』芸艸堂、1988年 歴史家の奈良本辰也氏なら何か面白いものをお持ちではないか。自慢の骨董を本にしたと思って買ってみた。何しろ芸艸堂で箱入である。五目堂・北野二三男氏との骨董清談を読んで、古美術商と骨董屋の違いがあること...
読書時間

『海辺の墓地から』(1974)

辻邦生『海辺の墓地から 辻邦生第一エッセー集 1961〜1970』新潮社、1974年 「海辺の墓地から」というエッセーは何度も読んだ気がする。こうやって、朝、本を読む幸せに浸っていると、この本を読んでいた頃が蘇る。トーストにスクランブルエッ...
読書時間

『菓匠歳時記』(2005)

石原義正『菓匠歳時記』京都新聞出版センター、2005年 本書は箱付の本で、ハードカバーである。ソフトカバーのものも本屋で見かけた記憶がある。俵屋吉富の京菓子資料館で購入した。 季節の京菓子をカラーで紹介したものと、京菓子に関する随筆「京菓子...
読書時間

『特選いいビル 国立 京都国際会館』(2019)

BMC『特選いいビル 国立 京都国際会館』大福書林、2019年 「甘夏さんが来てる? 」「いますよ」 ランチの注文をすると、わたしは二階へ上がって甘夏書店へ行く。今回も、私のために用意していたような本書を推奨してくれた。よって、購入に至ると...
読書時間

『歴史の道を歩く』(1996)

今谷明『歴史の道を歩く』岩波新書、1996年 ここでは、近江に関係するところを二つメモする。 朝鮮人街道を歩く 近江・浜街道 日朝通交史の観点からの話であった。朝鮮通信使は船で大坂まで来る。淀川を使って淀から京都、大津を経て、野洲から中山道...