晴れた日に、神保町の古書会館で本を探し、帰りに田村書店のワゴンで本を選んで研究所へ戻りました。久々に古本を購入しました。
第63回神田古本まつり
2023年10月27日(金)〜11月3日(金)
(購入後記)
奠都三十年はタイトルと絵が明治ぽくってよかったので持ち帰りにしました。
『古學二千文』は巻末に伊吹廼屋先生及門人著述刻成之書目とあったので検索すると、国書データベースの嘉永二年版の写真と手元のものと一致しました。
序に「嘉永二年己酉中秋。出羽秋田賀藤景琴 。撰於江戸藩邸。江戸 門人 三谷重緒書」とあり、
古學二千文の於くがきに「嘉永二年と云季の睦月十五日 秋田人 菅原豐秋」とありましたので、出版年を嘉永二年(1849年)としました。
京都の石造美術はちょっと重かったですが、趣味なので仕方ないと言い聞かしました。
『鑑定秘剣』は刀剣の鑑定の本でした。「文政十一戊子中秋寫之坂巻氏蔵 于時嘉永二年己酉二月宿直燈下二寫」とあり、これも嘉永二年版でした。
良知力氏の遺稿を収めた本はパラっとめくってみてわかりました。良知力氏の社会思想史は読んだことがあるので岩波の図書と一緒に持って帰ることにしました。
【歴史】
『風俗画報臨時増刊第百六十三號 奠都三十年祭図会』東陽堂、明治三十一年(1898年)四月二十五日、(沙羅書房)
生田國秀『古學二千文』出版者不明、嘉永二年(1849年)、(五萬堂書店)
【アート】
川勝政太郎『京都の石造美術』木耳社、1972年、(沙羅書房)
『鑑定秘剣』出版者不明、嘉永二年(1849年)、(新日本書籍)
【エッセイ】
良知力『魂の現象学』平凡社、1986年、(田村書店)
【知】
『図書 追悼 大江健三郎さん』2023年11月号、岩波書店、(田村書店)
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