136「万華鏡」千宗室

ひととき

ひととき 2021年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「万華鏡」というタイトルでした。家元が散歩で手にした万華鏡を西陽に向かって覗いたという話でした。それでは素っ気なさすぎると思うでしょうが、万華鏡を覗いた世界を書くのは難しく、それを写しても仕方がないようです。堀川と烏丸の間にあるアンティークの店の記述も思わせぶりです。西洋製の万華鏡を好まない家元は日本製の千代紙が貼り回してあるものを選んだのでした。まだ春の遠い2月の夕暮れのことでした。

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