『テクストの発見』(1994)

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大澤吉博編『叢書 比較文学比較文化 6 テクストの発見』中央公論社、1994年

ある時、自分の文体の不思議さに気がついた。過去のことを書いているのに過去形を使っていない。「〜した」といように「タ」で終わらない。「〜する」のように現在形が使われている。視点が過去に没入すると「タ形」ではなく「非タ形」の方がしっくりくる。過去をその時間の中で語ろうとすると「非タ形」にる。

『テクストの発見は』は比較文学比較文化の学問について論文を集めた6巻の叢書の最終巻である。『講座 比較文学』全8巻が東京大学出版会から1973年から1976年に刊行された。その20年後の成果をまとめたものだ。現在は四半世紀経過しているがその後まとまったものは出ていない。

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