2018-01

読書時間

『熊野詣』(2004)

五来重『熊野詣 三山信仰と文化』講談社学術文庫、2004年、2011年第10刷五来重(ごらい しげる)の語る熊野は謎の国、神秘の国であり、「死者の国」である。熊野は山も海も「死者の国」である。“私はあえて熊野を「死者の国」とよぶ。それは宗教...
読書時間

文人気質(その3)

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年『詩とデカダンス』『詩とデカダンス』は1952年に創文社からフォルミカ選書として出版された。後に講談社から名著シリーズとして新版が1966年に出ており、本書...
散歩時間

『ひかりふる路(みち) ~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』『SUPER VOYAGER!』 を観る

東京宝塚劇場で雪組公演『ひかりふる路(みち) ~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』『SUPER VOYAGER!』 -希望の海へ-を観ました。フルーツは当然ダジャレで「スッパインジャー」でしたが、私たちは、マクシミリアン・ロベスピエ...
読書時間

『フューチャーセンターをつくろう』(2012)

野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』プレジデント社、2012年人間中心のナレッジマネジメント野村恭彦(たかひこ)氏が行ってきた仕事のコンセプトを要約した文章があります。“業務プロセスの改革と異なるところは、従業員をプロセスの奴隷にする...
古都を旅する

浄瑠璃寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」日本画家の絹谷香菜子氏の3回目は「浄瑠璃寺」でした。浄瑠璃寺は京都府の最南端の木津川市なので奈良ではないけど、近鉄奈良駅から急行バスで行くから、奈良になっちゃう。この時期は行ったことがありません。秘仏の吉祥天...
断片記憶

いくつもの時間を生きること

京都市立芸大理事長・学長の鷲田清一氏が「人はいろんな時間を多層的に生きるポリクロニックな存在である。」と書いていた(「いくつもの時間」日本経済新聞文化欄2018年1月7日)。仕事と学業の両立の意味鷲田清一(わした きよかず)氏の話には関西の...
断片記憶

やっぱGTDだわ

デビッド・アレン、田口元監訳『ストレスフリーの整理術実践編』二見書房、2010年、2011年再版外部倉庫から引き取った段ボール箱から処分しても良い本、残しておく本と処分を保留にした本を分ける作業を始めたが、すぐに紙とボールペンを持ってきて読...
読書時間

文人気質(その2)

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年『無用者の系譜』「文人気質」が収められた『無用者の系譜』は1960年に筑摩書房より刊行された。「無用者の系譜」は『伊勢物語』の第九段、「昔、男ありけり。その...
断片記憶

外部倉庫の整理2

昨日に引き続き外部倉庫から段ボール箱を10箱引き取った。引っ越し作業に近い。自分の知識の整理のため、捨てるものと、捨てられないものを区別し、捨てられない記念品は外部倉庫へ出すことで、見通しをつけたい。これで三連休は終わってしまう。
断片記憶

外部倉庫の整理1

外部倉庫から段ボール箱を10箱引き取った。引っ越し作業に近い。自分の知識の整理のため、捨てるものと、捨てられないものを区別し、捨てられない記念品は外部倉庫へ出すことで、見通しをつけたい。
読書時間

文人気質について

唐木順三『唐木順三ライブラリーⅡ 詩とデカダンス 無用者の系譜』中公選書、2013年このシリーズ3冊は分厚い選書で5百頁を超えているため鞄の中に入れて読むことができないでいるうちに箱の中にしまわれていた。久々に探し出したのは、入江相政のエッ...
読書時間

『「朱子語類」抄』(2008)その1

三浦國雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫、2008年論語塾の課題図書である。kindle版も考えたが、kindle版だと、スマホで見ながらメモを取ることが難しいので(瞬間記憶力の減退)紙を見ながら入力できる本にした。音声入力も画面を切り替え...
読書時間

フランス語盛衰記(1991)

河盛好蔵『私の履歴書 フランス語盛衰記』日本経済新聞、1991年河盛好蔵は大阪府堺市出身である。そこで堺事件から話を始めた。堺事件は1868年にフランス水兵と土佐藩兵との間で起こった堺浜における攘夷事件で、明治維新になってから各地で起こった...
読書時間

『余丁町停留所』(1977)

入江相政『余丁町停留所』人文書院、1977年昭和天皇の侍従長を務めた入江相政(1905-85)の名前を久し振りに思い出したのは、書肆スーベニアの本棚にあった本の背表紙を見たときだった。同時に面長な顔を思い浮かべたのはよくテレビで見る顔だった...
ひととき

99「千中今昔」千宗室

ひととき 2018年1月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「千中今昔」というタイトルでした。千中(せんなか)とは千本通と中立売通が交差したところですが、家元が行くのは千本通から下長者町通を西に入った六番町のDです。まる...