古今和歌集の夏歌の巻

断片記憶

『古今和歌集』の夏歌の巻を読んだ。私も春歌 上下と読んで、立春に始まり、霞や雪、若菜、梅と鶯、桜、山吹、藤など季節が歌により進んでいくことが感じられ、配置を楽しんだ後だったので、そのまま夏歌に入っていけた。

夏歌 34首を見ると、山郭公(やまほととぎす)が8割方を占めている。古今和歌集など読まないで終わるだろうと思っていたけど、津田左右吉の国民文学とは何かを考えていくと、万葉集に次いで古今和歌集を読んでみたくなった。

貴族文学の時代の歌は、夏と言えば、郭公の鳴き声がイメージされる。花は花橘が3首あるくらいだ。恋の歌を読めば、花の記憶が呼び起こされることもあるかもしれない。この後に読んでいくことになる。

そもそも「夏歌」という部立とは何かが問われなければならない。「夏の恋」は「恋」の部立である。他の部立に入らずに夏の部立に入る歌とは何なのか。

山郭公 28首

(郭公の不在と藤 1首)

(郭公と花橘 2首)

(郭公と卯の花 1首)

卯月の桜 1首

花橘 1首

蓮 1首

月 1 首

常夏 1首

水無月の晦 1首

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