『儒学殺人事件』(2014)

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小川和也『儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉』講談社、2014年

徳川綱吉を明君だとか、見直される風潮が教科書にも及んでいる。BSでも歴史学者の司会者がそのことに言及していた。

しかし、そのことが笑止であることは『儒学殺人事件』を読めばよく分かる。

仁政たり得なかった徳川綱吉は暗君でよい。むしろ、堀田正俊の儒学こそ本物であり、堀田正俊亡き後、徳川綱吉は歯止のない専制を極めたのであった。

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