2014-10

読書時間

ふたりのアキラ

平塚昌人『ふたりのアキラ』(山と渓谷社ヤマケイ文庫、2014年) 松濤明と奥山章というふたりのアルピニストと縁を持つ山田美枝子との往復書簡の形でふたりのアルピニストを描くのは秀逸だった。 北鎌尾根とか北岳バットレス中央稜の登攀に関わった世代...
断片記憶

新しい図書館

東洋大学大手町サテライトで公開特別講義『連続トーク』10/20(月)1730~1830 南 学氏「新時代の図書館は何を生み出すか」を聴く。PPPスクールの教授のお話で公共空間の利用の新しい試みについてだった。地域経営の観点から質問した。また...
断片記憶

能楽カレンダー2015

2015年の金春流能楽カレンダーを矢来能楽堂で土曜日に買った。去年は制作が間に合わなかったので定例能のとき買えなかった。その分、比叡山延暦寺で『一隅を照らそう』染筆カレンダーを買うことになった。今年は故酒井大阿闍梨の9月の「不惜身命」がよか...
断片記憶

曖昧な記憶

倉田喜弘編『江戸の端唄集』(岩波文庫、2014年) 『江戸の端唄集』をパラパラめくっていたら、十日戎の唄があって、福笹(吉兆)に付けた縁起物があげられていた。記憶とは曖昧なもので、どのようなものが昔はあって、今は何がというのがはっきりしない...
断片記憶

金春円満井会(2014年10月)

金春円満井会定例能があったので久し振りに矢来能楽堂へ行った。何時も昼飯をどうするかで悩む。12時半開演のため、早めに済ます必要がある。そのための適当な食事処が思い浮かばないので、コーヒー屋でサンドを食べたり、コロッケをテイクアウトしたりして...
読書時間

『床の間』(1978)

太田博太郎『床の間』(岩波新書、1978年) 昭和46年に「岩波市民講座」で著者が講演したものに補足したもの。201頁という新書サイズに日本住宅の象徴としての床の間が論じられている。 昔習った「寝殿造」から「書院造」という流れのなかで「押板...
断片記憶

辞書をつくる

今野真二『辞書からみた日本語の歴史』(ちくま プリマー新書、2014年) ニュース等で知らない言葉がでてくると、Evernoteにメモして、後でインタネット等で調べたりする。自分にとって必要なら、Evernoteに書き加えるが、見出し項目の...
断片記憶

自分の用語集

今野真二『辞書からみた日本語の歴史』(ちくま プリマー新書、2014年) 文章を書くときに自分の使う用語集があると便利だと思う。 「信条」という言葉を使う場合に、「自分の信条」とは何かと自問して書き留めておく。 「美」について、自分は工業製...
断片記憶

読書と辞書

読書において辞書の役割はなんだろうか? 知らない言葉がでてきて、すぐに辞書を引くことを繰り返していくと、読書が止まってしまう。知らない言葉が続くのを放置していくと文章の意味が取れなくなる。私は辞書を引かなければ意味の取れない本は読む時期に来...
断片記憶

『日本百低山―標高1500メートル以下の名山100プラス1 』(2009)

小林泰彦『日本百低山―標高1500メートル以下の名山100プラス1 』(文春文庫、2009年) 「山と渓谷」に連載されていたものが元になっている。標高1,500メートル以下の名山として京都府からは比叡山と愛宕山が取り上げられている。愛宕神社...