2014-10

断片記憶

『あんこの本』(2010)

姜尚美『あんこの本』(京阪神Lマガジン、2010年) あんこが苦手な著者が松寿軒のあんころ餅で目覚めて、あんこの本を書いてしまった。39軒の写真を見ているだけで楽しくなる本だ。 松寿軒のあんころ餅は土用の入りの日に作られる。亀末廣の大納言は...
断片記憶

読むということ

南直哉『『正法眼蔵』を読む』(講談社選書メチエ、2008年) 読むということに関して、著者は次のように言っている。 「「内容」は読者の頭の中、その読みという行為の中に生成される。そこにしかない」。 当たり前のことだが、しばらく、「読むこと」...
旅の時間

日野春へ犬飼勉を見に行く

犬飼勉のまなざしへ行く。 犬飼勉のまなざしについてはすでに書いた。 今日は実際に出かけて見る。 日野春駅へのアプローチは、新宿から特急あずさで韮崎まで行き、各駅の小淵沢行に乗換えて3駅である。窓側の席の選択が悩ましい。朝陽が眩しいのでD席は...
散歩時間

下北沢のB&Bへ行く

ケヴィン・ケリーの話を聴きに下北沢のB&Bへ行った。B&Bは初めてだったが、満席であった。4,860円という値段の本を買ってきた人、これから買う人の集まりだ。ケヴィンの20分程度のプレゼンのあとは、ほとんど会場とのやりとりだった。 ケヴィン...
シガモノ

一片月生海

2014年10月の染筆カレンダーは、滋賀院門跡 門主 井深観譲 師であった。 「一片月生海」 (いっぺんのつきうみにしょうず) (大意) ただ一つの月ではあるが、海の上に上がると、この月の美しさに大勢の人が只、見とれてしまう。花や月の美しさ...
読書時間

『仕事に効く 教養としての「世界史」』(2014)

出口治明『仕事に効く 教養としての「世界史」』祥伝社、2014年 知人からのメールで、面白い本であるとの紹介があった。この本を読むと代替に処分可能な本が見えてくると言われた。 一読して、面白い。 自分が知らないところを埋めてくれる。著者はラ...
旅の時間

温習會2014の千秋楽

温習會の千秋楽を観る。 舞妓さんは昨日と同じ「菊づくし」だった。番組をいただいた茉莉佳さんが出ていたのでこれで見たよと言えるというわけだ。 清元 女車引はなんと 千代役の豆涼さんに代わりまめ蝶さんになっていた。 地唄 袖の露は豆弘さんと佳つ...
読書時間

『武士道ー 侍社会の文化と倫理』(2014)

笠谷和比古『武士道ー 侍社会の文化と倫理』エヌティティ出版、2014年 「武士道」という言葉の使われ方を史学実証主義の方法を用いて究明する。いわゆる「武士道」に関する本は避けていたが、『主君「押込」の構造』(講談社学術文庫)の著書である笠谷...
旅の時間

温習會2014

温習會は10月1日から6日まで祇園甲部歌舞練場で開催される。 温習會は出番が1日・4日、2日・5日、3日・6日に分かれて各人の出番は二回ある。今日は5日なので2日・5日の組の二回目だ。チケットは芸妓・舞妓さんからお茶屋を通じて入手する。大概...
断片記憶

裾野が支える

裾野は大切だと思う。新丹那トンネルを出て、富士山が東南の裾野をひろげているのが見える。雪でもあれば大きく見える。そのうち愛鷹山に隠れた富士山の頂上部が愛鷹山と並ぶように見えるがどおってことのない山に見える。それが、南西に裾野を広げ始めると我...