岡本彰夫『大和古物漫遊』ぺりかん社、2003年
高橋睦郎(詩人)氏が帯に推薦文を書いている。
「奈良古京の歴史は1300年を遡り、大和まで広げれば先は神話時代に没して悠遠。その大和に育ち春日大社の権宮司を勤められる著者の大和古物への愛情と薀蓄の深さ・愉しさ。物(もの)を語って霊(もの)に至るとはこのことだろう」。
『大和古物散策』(2000年)を上梓して三年である。内藤其淵も『大和古物散策』では「修南院の代官」を勤めたことが確認できなかったが、その後、「修南院御内 内藤図書」の存在が確認されたことが書かれており、『大和のたからもの』(2016年)では、其淵の鹿の屏風を外に出して、鹿が突っ込んだというエピソードを思い出させる演出までしている。
『大和古物散策』は5,000部、『大和古物漫遊』は3,000部であった。
法華寺の狗守などの今を尋ねることなど読むたびに色々とやることが出てくる本である。
他の大和古物
『大和古物散策』(2000)
『大和古物拾遺』(2010)
『大和たからもの』(2016)
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