読書時間

『神曲』には『講義』がよく似合う

Twitterでダンテの『神曲』を描いたドレの版画が出てきたので、『神曲 地獄篇』第10歌を読む。それだけ迫力のある画であるのでページをめくってすぐに見つけられた(p.135)。 ダンテとファリナータとの会話を読んだ。トスカーナでの皇帝党と...
古都を旅する

岩船寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」元宝塚歌劇団娘役の早花まこ氏の3回目は「岩船寺」でした。ここに行ったのはいつだか忘れましたが、浄瑠璃寺から結構歩いた気がします。二度目は車にしました。昔は栄えたのでしょうが、現在は江戸時代に再興さ...
書籍目録

2023年05月購入図書(その8)

帰りに酒を飲むのは首都圏の通勤者に残された少ない「遊び」の選択肢だったという記事を読むと、在宅ワークできる今の生活の方がいいに決まっている。ただ、通勤時間を勉強に充てているので、家に居たら、その間、何をするでもなく消費してしまうだろうと思う...
読書時間

『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』(2023)

重松伸司『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』集英社新書、2023年 アルメニア共和国が1991年に旧ソ連邦から独立した。コーカサス高地にありながらも交易の民として歴史に登場したアルメニア人について私は知るところが少ない。フランチェス...
書籍目録

2023年05月購入図書(その7)

五月も日々の経つのが速い。 (購入後記) 離散交易というディアスポラを思い出した。フランチェスカ・トリヴェッラート、玉木俊明訳『世界を作った貿易商人 地中海経済と交易ディアスポラ』(ちくま学芸文庫、2022年)である。ホロコートがユダヤ人に...
断片記憶

読み飛ばさないということ

1.基礎を固めるということ 油井宏子氏の『古文書はじめの一歩』(柏書房、2008年)では、読めた字をマイ字典に書くことを勧めていた。読めない字ではなく読めた字を字典で引くことで得るものがあると言う。くずし字はひとつ読めても似たような字が山ほ...
ひととき

164「紫陽花の佇まい」千宗室

2023年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「紫陽花の佇まい」というタイトルでした。射干(しゃが)の話から始まったのは初夏は短いことの例えでした。家元からすると、初夏が短いことを認めたくないようです。紫陽花=梅雨が...
読書時間

『ダンテ『神曲』講義 上』(2023)

平川祐弘『ダンテ『神曲』講義 上』河出文庫、2023年 「本書は日本の教養ある読書人のためのダンテ『神曲』講義録である」(p.15)。 『ダンテ『神曲』講義』河出書房新社、2010年を文庫本にするに当たり二分冊にした。上巻は12回の講義が収...
古都を旅する

マリアの心臓

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」元宝塚歌劇団娘役の早花まこ氏の2回目は「マリアの心臓」でした。マリアの心臓は人形博物館だそうです。平成27年に東京から大原へ移転されたということで、知りませんでした。 プラス1は三千院です。5月3...
書籍目録

2023年05月購入図書(その6)

五月も雨がよく降るようになって、梅雨も近いのかもしれん。 (購入後記) 語学の本を買いにいったが、なかったので、買って戻る。蕎麦を食べて頭が働かなくなっていたのであるが、下巻を買わなかったのは積読の危険があると感じたからなのだろう。上巻は5...