安本美典監修、志村裕子訳『先代旧事本紀 現代語訳』批評社、2013年、2014年第2刷
石井公成氏のブログ「聖徳太子研究の最前線」を読んでいて『先代旧事本紀大成経』が偽書として扱われていた。それで、『先代旧事本紀』の方も偽書説があって、以前そのあたりの議論を読んだ記憶があって自分のブログを検索してみたら、ちょうどその記事があった。しかし、そもそも『先代旧事本紀』自体がどのような本なのか。現代語訳の本を読もうと思って買ったはずだが、そのままになっていた。この本は書籍目録を作る前に購入したであろう本なのである。
安本美典氏が『先代旧事本紀』の概説をしたところを読むと『先代旧事本紀』は「序および目録」と本文十巻からなるが、「序」は後世に付け加えられたと考えられるとしているので、偽書説はその辺りから来ている。
「先代旧事本紀の序」を「さきのよのふることのもとつふみのしだい」と訓めるだろうか。
それにしても、いきなり記紀神話にない「天譲日天狭霧国禅日国狭霧の尊」が登場する。これは日本書紀と古事記を手元に置いて読んでいかないと思ったところで時間になった。
注)
2023/08/07
『先代旧事本紀大成経』など聖徳太子関連の偽文献にすがる人が絶えないのはなぜか
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