古都を旅する

法華寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の葉室麟氏の1回目は「法華寺」だった。柱にもたれて庭を眺めている写真は何やら思案顔のようだ。小説の構想を練っているのだろうか。十一面観世音菩薩(国宝)の開扉される春と秋に合わせて行きたい。春は花もあ...
断片記憶

RIP David Bowie

David Bowie died.ニュースを聴いて、聴きたくなった。しかし、周りにはCDが見当たらない。そうなのだ。和室にはDavid Bowieがいなくなっていた。David Bowie was gone.お気に入りだったZiggy St...
読書時間

『ある法学者の軌跡』(1978)

川島武宜『ある法学者の軌跡』有斐閣、1978年、1984年第10刷川島武宜(たけよし)が有斐閣の新川正美を聞き手にして話した録音をもとに加筆したもので、平易な文章である。しかも、索引もあり、読み返しやすい。この本は丸山有彦氏のブログ「myコ...
読書時間

『築地』(2007)

テオドル・ベスター、和波雅子・福岡伸一訳『築地』木楽舎、2007年本棚の奥にあった。2016年11月に場内が豊洲へ移転する。今年は築地魚市場の歴史が大きく変わる年だ。まさか、買ってあったとは、といつも自分に呆れている。9年も放っておいたのか...
読書時間

『京都ぎらい』(2015)

井上章一『京都ぎらい』朝日新書、2015年第6刷井上章一氏は嵯峨で育ったという。京都のひとではないと言われたらしい。京都のひとにとって京都は市街をイメージする。十三参りで法観寺の虚空蔵菩薩さんに知恵を授けられた京都のひとは渡月橋を渡り終える...
古都を旅する

法隆寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」華道家の笹岡隆甫氏の4回目は「法隆寺」だった。暮れをまたいで久し振りに雑誌をめくる。法隆寺の北側に水を湛える天満池の堤に佇み、金堂や五重塔を背にして何やら思案顔な家元だ。「法隆寺の西院伽藍を上空から見ると、回...
読書時間

『増補 検非違使 中世のけがれと権力』(2008)

丹生谷哲一『増補 検非違使 中世のけがれと権力』平凡社ライブラリー、2008年平凡社選書『検非違使』(1986年)に「賀茂祭と検非違使の位置」を加えたもの。今さら、検非違使や非人を読もうとは思っていなかったが、賀茂祭を論じた論文にある殺し文...
読書時間

『真田四代と信繁』(2015)

丸島和洋『真田四代と信繁』平凡社新書、2015年最近、立て続けに真田関係の本を読んでいる。やはり、大河ドラマが出版社のターゲットになっていたのだろう。大坂夏の陣は2015年が500周年記念なのだが、あのドラマのせいでずれたおかげで、良書が間...
視聴時間

『舞に託す願い 〜御園の花祭〜』(2012)

NPO御園夢村興し隊企画発行『舞に託す 〜御園の花祭〜』(2012年)のDVDを見る。1.御園の花祭とは神楽である。御園の花祭とは愛知県北設楽郡東栄町御園地区で毎年11月第2土曜日から日曜日にかけて夜通しで行われる「花」と呼ばれる氏神祭であ...
断片記憶

本の片付け

和室から本を追い出す(掛声ばかりですが)。本に囲まれて生活していると、本当に本に埋もれてしまう。そうなってからでは遅いので、和室の本を追い出す。箱に入れるとしばらく顔を見なくなるのが残念だが仕方がない。そうはいっても、すでに6箱がぐい呑を載...