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映画生産の本質相

『LIBRARY iichiko SUMMER 2016 No.131 映画生産の文化学』文化科学高等研究院出版局 内田隆三氏、小松弘氏、山本哲士氏の鼎談「映画生産の本質相」はtwitterで以前に呟いたけれど、面白かった。任侠映画が196...
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『修験道史研究』(1972)

和歌森太郎『修験道史研究』東洋文庫、1972年 ひととき2017年1月号の巻頭エッセイ京都の路地まわり道が「物の怪」というタイトルで烏天狗の話だったのが頭に残っていたせいか、修験道という言葉と和歌森太郎という懐かしい名前を発見したので購入と...
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『私のロシア文学』(2016)

渡辺京二『私のロシア文学』文春学藝ライブラリー、2016年 渡辺京二氏が、熊本の真宗寺で西洋文学の話をした記録を季刊『道標』に連載したもの4講に書き下ろし1講と著者の好きな19世紀ロシア文学の回想を加えたものを単行本でなく文庫にした。 今年...
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『インターネットの次に来るもの』(2016)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷 ケヴィン・ケリーの本は2年振りに読む。BPIAの総会で坪田氏より来年から読書会すると言われた。買うのを忘れていたのではなく、Kindle版が半額近いので...
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『新版鬼神論』(2002)

子安宣邦『新版鬼神論ー儒家知識人のディスクール』白澤社/現代書館、2002年 1.読むに至った経緯 論語塾の後の食事会である人が質問した。「子安宣邦先生の著書で英訳して欲しいものは何ですか?」。子安宣邦氏が『鬼神論』であると回答した。『鬼神...
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『応仁の乱』(2016)その3

呉座勇一『応仁の乱』中公新書、2016年 第7章 乱後の室町幕府 足利義政は一貫して寺社本所領返還政策をとった。呉座氏は「寺社本所による所領回復の動きは結果的に将軍勢力の寺社本所領への進出を促すことが多い。義政の寺社本所領返還政策は慈善事業...
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『応仁の乱』(2016)その2

呉座勇一『応仁の乱』中公新書、2016年 第4章 応仁の乱と興福寺 応仁の乱で興福寺の荘園から年貢が入らなくなると、興福寺の経営も難しくなった。そうした中、経覚(きゃうがく)が4度目の興福寺別当となる。寺務ともいう。しかし、経営再建に失敗し...
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『応仁の乱』(2016)

呉座勇一『応仁の乱』中公新書、2016年 『応仁の乱』に関して今まで、岩波新書しかなかったのが不思議なくらいだ。確かに、長く、全国に渡り、結果がはっきりしない内戦であった。戦いだけを列挙されても眠くなるだけだ。でも、太平記の方が長いとちゃう...
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『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』(2016)

ティナ・シーリグ、高遠裕子訳『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』CCC メディアハウス、2016年第2刷 珍しい名前だなあと思っていたら、『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』(CCC メディアハウス...
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『読んでいない本について堂々と語る方法』(2016)

ピエール・バイヤール、大浦康介訳『読んでいない本について堂々と語る方法』ちくま学芸文庫、2016年第2刷 著者のピエール・バイヤールは、本を読むということどういうことなのかを考えた。読書の仕方を教えるハウツー本ではない。また、知識をどう構築...