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『文庫解説ワンダーランド』(2017)

斎藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』岩波新書、2017年 文庫版の解説を解説する岩波新書が出た。斎藤美奈子氏が岩波の『図書』の連載(2014年9月〜2016年8月)したものに大幅な加筆ほどこし、編集しなおしたものである。 古典的書物の解説に...
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『フィードバック入門』(2017)

中原淳『フィードバック入門』PHPビジネス新書、2017年 中原淳氏の本を読むのは企業内人材育成入門』(2006)以来です。 フィードバックとは「耳の痛いことを部下にしっかりと伝え、彼らの成長を立て直すこと」(P4)です。 フィードバックは...
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『武田氏滅亡』(2017)その2

平山優『武田氏滅亡』角川選書、2017年 序章 諏方勝頼より武田勝頼へ 序章のタイトルが武田勝頼の運命を表している。元亀2年(1571)に武田勝頼として信玄の後継者に迎えられた勝頼は、元亀4年(1573)に武田信玄が没してしまうことで、十分...
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「平安時代の鴨川」を読む

朧谷寿「平安時代の鴨川」を読む。 探し物していたら、『平安京提要』が出てきた。大きな本である。ちょうど読んでいた朧谷寿『平安貴族と邸第』(吉川弘文館、2000年)に「平安時代の鴨川」があり、この後『平安京提要』に「平安時代の鴨川」を書いたと...
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『足利直義 下知、件のごとし』(2016)

亀田俊和『足利義直 下知、件のごとし』ミネルヴァ書房、2016年 足利直義(あしかが ただよし)の評伝である。笠松宏至「足利直義」(豊田武編『人物・日本の歴史 第5巻 内乱の時代』読売新聞社、1966年)の短編を除き、森茂暁『足利直義ー兄尊...
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『観察力を磨く』(2016)

デザイン思考は色々な定義がある。スタンフォードの定義を見てみる。 i.共感(Empathize) ii.問題定義(Define) iii.創造的考察(Ideate) iv.プロトタイプ(Prototype) v.検証(Test) スタートの...
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「良寛の悲劇」とは何か

山折哲雄『「ひとり」の哲学』新潮選書、2016年 山折哲雄氏は良寛を媒介にして親鸞と道元を呼び出す。 親鸞の柏崎へ配流の跡を車で旅する話では、非僧非俗の親鸞の歩みを追いかけているうち、柏崎ということで良寛が出てきた。 山折哲雄氏は谷川健一の...
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『「ひとり」の哲学』(2016年)

山折哲雄『「ひとり」の哲学』新潮選書、2016年 「ひとり」の哲学 「ひとり」で考えるという基本が揺らいでいるのか。本書を読み始めたときの疑問である。 「ひとりで生きるという意識が、われわれのあいだからしだいに消え失せていったようだ。ひとり...
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「孤独」と「ひとり」の違い

山折哲雄『「ひとり」の哲学』新潮選書、2016年 買ってからしばらく置いていた。序章の「「孤独」と「ひとり」の違い」を読んで課題図書を読むのを優先したのだった。課題図書を読むのに疲れたのと、埋もれた本が偶然に出てきたので読み始める。 あとが...
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『中村直勝著作集第7巻 歴史と人物』(1978)

中村直勝『中村直勝著作集第7巻 歴史と人物』淡交社、1978年 月報から読む。 「中村先生の人物論の背景」の時野谷 勝(大阪大学名誉教授)は京都大学での講義の思い出を書いていた。「例えば女房奉書などが発給される過程の制度的な解説だけでなく、...