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BECOMING『インターネットの次に来るもの』(その3)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷 BECOMING(なっていく) 著者のいう12の技術潮流は、何かになっていくことで、避けられないものである。その象徴として、BECOMING(なっていく...
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『インターネットの次に来るもの』(その2)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷 この本の原題は THE INEVITABLE Understanding the 12 Technological Forces That will S...
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『古代の東国1 前方後円墳と東国社会 古墳時代』(2017)

若狭徹『古代の東国1 前方後円墳と東国社会 古墳時代』吉川弘文館、2017年 古墳時代の東国を扱う本を読む。西国中心の古代に対し東国の知識はほとんどなかったので、このシリーズ3巻は通史ということもあり期待している。 章立ては東国古墳時代への...
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『文庫解説ワンダーランド』(2017)

斎藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』岩波新書、2017年 文庫版の解説を解説する岩波新書が出た。斎藤美奈子氏が岩波の『図書』の連載(2014年9月〜2016年8月)したものに大幅な加筆ほどこし、編集しなおしたものである。 古典的書物の解説に...
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『フィードバック入門』(2017)

中原淳『フィードバック入門』PHPビジネス新書、2017年 中原淳氏の本を読むのは企業内人材育成入門』(2006)以来です。 フィードバックとは「耳の痛いことを部下にしっかりと伝え、彼らの成長を立て直すこと」(P4)です。 フィードバックは...
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『武田氏滅亡』(2017)その2

平山優『武田氏滅亡』角川選書、2017年 序章 諏方勝頼より武田勝頼へ 序章のタイトルが武田勝頼の運命を表している。元亀2年(1571)に武田勝頼として信玄の後継者に迎えられた勝頼は、元亀4年(1573)に武田信玄が没してしまうことで、十分...
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「平安時代の鴨川」を読む

朧谷寿「平安時代の鴨川」を読む。 探し物していたら、『平安京提要』が出てきた。大きな本である。ちょうど読んでいた朧谷寿『平安貴族と邸第』(吉川弘文館、2000年)に「平安時代の鴨川」があり、この後『平安京提要』に「平安時代の鴨川」を書いたと...
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『足利直義 下知、件のごとし』(2016)

亀田俊和『足利義直 下知、件のごとし』ミネルヴァ書房、2016年 足利直義(あしかが ただよし)の評伝である。笠松宏至「足利直義」(豊田武編『人物・日本の歴史 第5巻 内乱の時代』読売新聞社、1966年)の短編を除き、森茂暁『足利直義ー兄尊...
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『観察力を磨く』(2016)

デザイン思考は色々な定義がある。スタンフォードの定義を見てみる。 i.共感(Empathize) ii.問題定義(Define) iii.創造的考察(Ideate) iv.プロトタイプ(Prototype) v.検証(Test) スタートの...
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「良寛の悲劇」とは何か

山折哲雄『「ひとり」の哲学』新潮選書、2016年 山折哲雄氏は良寛を媒介にして親鸞と道元を呼び出す。 親鸞の柏崎へ配流の跡を車で旅する話では、非僧非俗の親鸞の歩みを追いかけているうち、柏崎ということで良寛が出てきた。 山折哲雄氏は谷川健一の...