断片記憶

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『京都の極み』(2016)

船越英一郎『京都の極み』(マガジンハウス、2016年) BS日テレの「船越英一郎 京都の極み」(2015年10月11日から)をたまに見ることがある。本書は番組連動本である。テレビ番組のよいところは普段入れない奥にカメラが向けられることである...
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金閣寺方丈杉戸絵

金閣寺方丈杉戸絵は石踊達哉氏と森田りえ子氏の作である。金閣寺で見てから、時間が経った。承天閣美術館で森田りえ子氏の展覧会がある。石踊達哉氏の展覧会を日本橋三越で見たが、杉戸絵は見るところができなかった。森田りえ子氏の杉戸絵が見られるのは楽し...
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読み終わった本

読んだ本を処分するのは難しい。記憶はあてにならない。原典がどうしても必要になることがある。資料として引用したくなるときに限って本が見つからないことが多い。しかし、利用できる状態にしておかなかったことが問題だった。読書のプロセスは読んで終わり...
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読んでいない本

どうしても処分しなければならないとしたら、読んでない本から手を付けるべきだと中村武生先生はつぶやいた。 読んでない本の整理を考えてみた。 ①すぐ読みたい本か ②読んだ方が良いと思っている本か ③いつか読むかもしれない本か ②と③は処分 読み...
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素振り1,000回ということ

宮本武蔵は『五輪書』で、「鍛錬」という言葉をつかった。「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」といった。 米長邦雄永世棋聖は3,000時間がその分野の基礎をつくるために必要な勉強時間だといった。将棋のプロになるためには1万時間...
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知識とは何か

1.適正な本の量とは? 普通の生活をしていると、寝床の周りに積んである本を読むことで一年は経ってしまうに違いない。1日で1冊読める本はほとんどない。まして、ライブラリーや居間の本棚と洗面所の段ボールや玄関の段ボールは開けるまでもなくもう読ま...
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計画的な読書とはあるのだろうか?

計画的な読書とはあるのだろうか? 今年一年で仮に100冊読むとして、100冊全てが決まっていることはあるのだろうか。今年読むべき本100冊とかいうものがあったとして、その100冊を読むという人はどれくらいいるのだろうか。 毎月のように書店に...
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「言志四録」の読み方

近世儒学はチャイナ論、チャイニーズ論ではない。近世儒学は人生論、社会論、日本人論として読まれた。その意味で、伊藤仁斎の『童子問』(元禄4年(1691)〜 宝永2年(1705))、佐藤一斎の「言志四録」(文化10年(1813)〜嘉永6年(18...
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『テクノロジストの条件』(2005)

P・F・ドラッカー、上田惇生編訳『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる』ダイヤモンド社、2005年 松尾明先生がシステム監査学会でドラッカーの『テクノロジストの条件』を基準書として読むことを発表した...
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新選組研究の回顧と展望

『歴史読本 2004年3月号』を神保町で手に入れて、中村武生氏の「新選組研究の回顧と展望」を読む。爽やかな読後感を覚えた。「新選組」の読み方が分かる論考である。 大河ドラマ「新選組!」の年に書かれたので少し古くなったが、「新選組」を読む者に...