『庭師小川治兵衛とその時代』(2013)

断片記憶

建築史家の鈴木博之氏が2014年2月3日に亡くなったが、読みかけの本があった。

『庭師小川治兵衛とその時代』(東京大学出版会 2013)

鈴木博之氏は近代日本の支配層が欲した表現としての庭園があったいう。山縣有朋の無隣庵の前に琵琶湖疎水開発から話を始める必然性もよく分かる。近衛文麿で終わる条は人物史の風合いもあった。

庭は時とともに移ろうものであり、手入れが不可欠である。十一代目植治氏が植治で手入れしていない庭を「植治の庭」と呼ばないでくれと言ってたことを思い出した。

合掌。

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