断片記憶

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推薦図書はないという態度

谷沢永一『いつ何を読むか』KKロングセラーズ、2006年 偶に読みたくなるので、枕元近辺に侍ってもらっている。谷沢先生からは本の読み方を教わった。 或る書物と自分との出会いは、私の身の上にだけ起こる事件である。と谷沢先生がどこかで書いたこと...
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須山公美子さんはおうまさん大好きだった。

『須山公美子のおうまさんかやってくる2 園田でカツ丼を食べよう!』Crab Apple Records、2009年 何処で手に入れたかは分かっている。然し、いつだったかは定かでない。片付けしていたら、箱から出てきたものの一つだ。封も切らない...
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貝原益軒の博学とは何か

貝原益軒の博学とは何か 早稲田で行われた講義は貝原益軒の知がテーマであった。養生訓は次回(7月2日)になる。 『先哲叢談』の貝原益軒は11条あると前に書いたが、太宰春台は貝原益軒を「博学洽聞、海内に比無し」と称説している。 四字熟語辞典オン...
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『本を読む本』(1997)

M.J. アドラー、C.V. ドーレン、外山滋比古、槇未知子訳『本を読む本』 講談社学術文庫、1997年、2016年第57刷 分類 【知】 読書に関する技術書 統一 読むに値する良書を、知的かつ積極的に読むための規則を述べたもので、技術とし...
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「紫式部と藤原道長」

同志社女子大学主催 町家公開講座第22期 2016年7月16日(土)14:00〜16:00 「紫式部と藤原道長」朧谷寿(同志社女子大学名誉教授) 会場 京まちや平安宮 町家講座に通っていた頃が、楽しかったと思う。山中恵美子さんがセレクトする...
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折々の歌

時を経て花の記憶はさらならで 軒端の風に心騒がす 大岡信の『折々のうた』が始まったのはいつだか忘れてしまった。wikiでも見れば載っているだろう。しかし、自分のwikiがあるわけでもないので、いつ出会ったのかは、正確には思い出せない。 FB...
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読書の後に感想戦はいかが

瀧本哲史氏は『読書は格闘技』(集英社、2016年)のあとがきにかえて「読書は感想戦」を書いている。感想戦とは将棋などの対局後に対局者が一局を振り返り、手の良し悪し、敗因や局面の優劣などを評価し合うことをいう。TVの感想戦は短いが見れば少しは...
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研究不正と人工知能

黒木登志夫『研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用』中公新書、2016年 研究不正の古典的名著としてウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド、牧野賢治訳『背信の科学者たち』(講談社、2014年)があげられていた。 原作は1983年で翻訳が198...
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『つくられた縄文時代』(2015)

山田康弘『つくられた縄文時代 日本文化の原像を探る』(新潮選書、2015年) 本書を手に取ったのは、帯が重版になったときだったが、手に取った本の下に何故か初版があったので、初版を購入することにした。帯がベタな宣伝文になっていて、出版界の事情...
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「京都通」とは何か

「京都通」という言葉がいつから使われるようになったかは知らない。私にとって意味の分からない言葉の一つである。いわゆる京都人がコンテンポラリーな生活をしていれば、脳は当然、要らないことを省いてくれるので、挨拶も考えずにできるようになるし、微妙...