本にすることのプロセス(その3)

断片記憶

鍋さんから話を詰めましょうという連絡が来た。プロは丸投げを嫌うということは聞いていたのでお任せはしないが、ポイントの説明がないと手戻りもしかねないと思う。こちらはプロジェクトマネジメントをしてきているので、スケジュールを聞いてこない、お尻を決めないのは気持ちが悪い。注文していつ出来るのかは、注文次第であるというのは、理屈では分かるが、そもそも発注先が限られているのであるし、組版などは今時はできない相談である。

色見本は返却した。晴れている時に確認するという。今週は天気がよくなかった。恩田さんに布があるか確認するという。

クリームの紙をサンプルで見せてもらう。吉田健一の『書架記』の紙質に近いというので、鍋さんが作った『ボストン市立図書館100年史』(日本図書館協会、1999年)を見せてもらい、頁の心地がよかった。

時期については、組版から上製本前までのおおよその工程は教えてもらった。夏を目指すのであれば無理がないようだ。

(詰まったこと)

A5版文字10ポイント

100冊、上製本の手前まで。

組本は宮島さんに見本を作ってもらい判断する。

今週中に大雑把な見積もりをつくっていただけるそうだ。

必要な準備として、横書きのプレーンテキストをUSBで、プリントアウトしたものを用意する。版組したものとプリントを照合するのに使うそうだ。

こちらは、文字の空間とかを見て、記号の向きを赤で本人が校正することになるという。

この説明を聞いて急に不安になった。横書きのブログを縦書きにして読みやすいレイアウトはしてもらえるらしいが、文章に批判はどうなるのか。意味不明な文章はどうなってしまうのか?

宮島さんに確認したら、勝手に直してくれるようなので取り敢えずは安心する。あとは私が朱筆を入れればよいとのこと。赤ペン先生は仕事柄得意なので、人の文章はいくらでも直せるという矛盾を生きてきたのだから。

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