師走雑感

断片記憶

師走になった。

流石に本を片付けてから半年経つと散らかり始まる。エントロピーは増大するわけだ。油画など意外に場所をとるものも買ってしまったので、少し反省している。引き出しに入っていたコースターはLe Petit Parisienで使ってもらえればよい。もっとスッキリすれば、四都手帖私家版の作業スペースができる。まだ、テーブルの上が空いていない。床に降ろすのは危険なので、まず、少し溜めてしまった雑誌の記事の抜き取りをして椅子の上を片付けすることだ。これは毎週の作業に組込む必要がある。来年も保存するのか考えなければいけない。写真にとるだけにすれば、切り取り整理する時間も不要になる。紙で保存することに余り価値を感じなくなってきているはずだ。

こうやって部屋を眺めていると時間がすぐに経ってしまう。ふと、先輩に手を動かすことだと言われたことを思い出す。手を使って考えていた時代だった。筆記は思考に追いつかなかった。リムーバーで雑誌のホチキス針をはずしながら、口述でテキストを入れている。あとは移動中の細切れの時間を使って編集することになる。音声認識が進んだおかげて便利になった。その分独り言が増えたような気がする。時間に追われるような生活をしていると年金生活に入った同級生が羨ましく感じる。彼らとて介護や何やらで時間に追われているに違いないのだが、時間を家族や自身のために使えることが安らぎをもたらすのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました