師走の寒さに慣れては来たが、和歌を読んでいると夜の時間が経って肩口が冷えていることがわかる。
(購入後記)
第五勅撰和歌集を入手したので、あとは第六勅撰和歌集の『詞花和歌集』で第八勅撰和歌集までが文庫で揃う。手元に残すのは歌集だけでよくなってきた。『金葉和歌集』から5首が『百人一首』に採られたと書いてある。小式部内侍の有名な歌も『百人一首』とは少し異なっている。
大江山いくのの道のとほければふみもまだみず 天の橋立(雑上・550・小式部内侍)
「踏み」に「文(手紙)」を懸けた懸詞がより直接的に感じられる定家撰の「まだふみもみず」が慣れ親しんでいるだけにしっくりする。
【文学】
川村晃生・柏木由夫,伊倉史人校注『金葉和歌集』岩波文庫、2023年
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