宝塚雪組東京公演『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~を観る。
望海風斗(大門、だいもん)さんの退団公演であるので、締め括りで観ることになった。だいもんさんがベートーベンを演じる。娘役トップの真彩希帆(まあや)さんも退団になるのでチケット難は予想されていた。
音楽は誰のためにあるのか。王侯貴族のための音楽を否定するベートーベンはナポレオン革命を支持した。ナポレオンが没落すると旧体制側からの自由主義者への弾圧が始まる。自由主義者はナポレオンによって守られていたとは皮肉である。
散歩時間に宝塚はよく登場したが、考えてみるとそんな昔からではない。楽しいけれども、見知った団員が退団すると淋しくなるし、関心も薄れてくる。これは、花街の時にも経験していて、ロスト感はお茶屋のバイトが卒業しても感じた。一緒に舞妓さんとおたべしたり、観劇していたからいるのが当然と思っていた。居酒屋でも娘さんに逢えるのが楽しみだった所も、息子さんの代になって遠のいてしまった。
レビューは『シルクロード~盗賊と宝石~』
だいもんさんの歌のうまさは格別だった。しかし、宝塚は引退ではなく、退団である。だいもんさんのようにコロナで延びると次の仕事がはいっているので変なことになる。『エリザベート TAKARAZUKA 25周年スペシャル・ガラ・コンサート』も梅田芸術劇場は退団公演と重なって出られない。東急シアターオーブからになる、だから本当に淋しいのは、応援していた団員の退団である。もう見られなくなるので。
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