円満井会定例能を観る

Goinkyodo通信 散歩時間
11月はお火焚きの季節である。伏見稲荷の火焚祭はふいご祭ともいわれ、鍛冶屋が集う祭であった。刀剣を鍛造するには火と風が必要である。能の演目も季節があり、「小鍛冶」は晩秋に相応しい。「小鍛冶」は一条院の仰せで三条小鍛冶宗近が伏見稲荷神の相槌を得て小狐丸を鍛造する話である。お日柄もよく。矢来能楽堂へ来た。
コロナ禍で足が遠のいていた。演目も3部制になり、都度入替する。当日券を買って正面の一番前に陣取る。大鼓の響きが直に伝わる感じがして心地よい。席が小さいのでベルトが腹に食い込む感じで痛い。痩せたせいもあり、腹周りは弱くなっている。
狂言は「文山立」で笑うとベルトが当たる。体力的にも第1部が限界なのだろう。

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