ひとり居酒屋という選択

断片記憶

私たちは時代の制約を免れることはできません。

昔、新橋の居酒屋のカウンターで文庫本を読みながら酒を飲んでいた人を見たことがあります。当時は、ひとりで飲むなら小料理屋のカウンター越に女将と喋りながら飲むのが普通でした。

コロナで人と逢わない、人と話さないのが基本的な飲み屋でのスタイルになると、無愛想な主人の店が好ましくなるのでしょうか。ひとり居酒屋で文庫本を読む紳士のことが思い出されて、今ならスマホを見ながら飲むのかと思うと、食事に汚れたものを持ち込むことのリスクを考えるのでした。

withコロナの時代はお一人様の食事スタイルが求められるとなると、神楽坂の伊勢藤のような感じになるのでしょうか、声高に話しているのを心配するより、喋ることが憚れるような店の方が気持ちが落ち着くかもしれません。

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