五木寛之監修、テレビ金沢編『五木寛之の新金沢小景』北國新聞社出版局、2005年、2006年第2版第1刷
金沢文芸館の3階で金沢に関する本棚を見上げたら、井上雪氏の本が見えた。懐かしい金沢の本の背表紙を眺めてから、泉鏡花文学賞のコーナーへ行った。そこでボランティアの方から説明を受けた。金沢市が主催する文学賞で1972年に創設され、第46回の山尾悠子氏の『飛ぶ孔雀』(文藝春秋、2018年)まで展示されていた。なぜ五木寛之氏が選考委員として創設時から関わっているのか分かった。
2階の金沢五木寛之文庫を見ると、五木玲子氏の原画と挿画本が並べられていた。五木寛之氏の作品の数多くに画家でもある夫人の絵が使われていた。
1階で本書を入手にする。五木寛之氏が出演したテレビ番組を本にした、金沢のガイドブックだ。内容的には2003年4月から2年間に100の金沢物語を放送したものが元になった。「ヴィジュアルな現代風土記」と五木寛之氏が「金沢に魅せられて」に書いていた。この本を読んで、金沢をもう一度旅したいと思った。五木寛之氏はテレビで百寺巡礼を見ていいと思った。それまではどちらかというと大衆作家として敬遠してきた。金沢のエッセイはネットで注文したのでそのうち読めると思う。
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